スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

朝霧先生(ry 8話 刀子さんとgdgd。

いつもの巡回警備、今回は刀子さんと一緒。侵入者……とは言ってもそんな頻繁に来る訳じゃないけど、来る時は来る。そんな訳で俺達を囲む人外の気配多数。 「「さすがに多過ぎじゃないコレ? 超やる気無くすんだけど……」
「確かにおかしいですね……いつもならこれの半分以下にも満たなかったと思いますが……」
「いやいやいや、既に還したのも含めるといつもの3倍か4倍はいるって!」

今回の侵入者達は一味違う様です。いつもなら多くても50程度の鬼が、どう見ても150以上、おまけに現在進行形で増え続けてる始末。召喚した術者も複数いるって事かね、まったく面倒な。
ま、他の魔法使いも居るし、じいちゃんやタカミチも控えてるので、万が一にも抜かれる事はないと思うけどね。ぶっちゃけ俺空気でいいと思う。
一応お仕事なのでガシッ! ボカッ! ガシッ! ボカッ! そぉい! と鬼を還して行く―――刀子さんが。

「俺はともかく、神鳴流相手に戦いを挑むならこの百倍は持ってこないと」
「さすがにそれは無理―――ですッ!」

刀子さんなら大丈夫! きっと『わたしのかんがえたすごいおうぎ』とかで、鬼達を消し飛ばしてくれる筈…!
せったん? せったんは出てませんよ。俺が出る時はせったんが、せったんが出る時は俺がこのかの護衛してるんだぜ! せったんとなら相性良いし戦い易いんだけど、先に上げた理由で如何せん機会がない。

接近戦ならば神鳴流。人外を相手するのならこれ程頼もしい流派は無い。ま、熟練の神鳴流剣士なら、距離なんて関係ないんだけど。
刀を一振りするだけで数体の鬼を容易く還してしまう。さすが刀子さんだな。

「刀子さーん! カッコいいよー! このまま全滅させちゃってー!」
「……貴方も戦いなさい」

働きたくはないんだけどねぇ。刀子さんの言う事を無視する方が怖いので大人しく従うのであります。

「了解でありますよー。喰らえ必殺ぬこビーム(笑)!」

本当は魔法の射手だけど、面倒なのでぬこビーム。麻帆良魔法使いの中では、ぬこの時の方が強いんじゃないか、と言う噂が実しやかに囁かれてる件。正解です。
口から吐き出される魔力砲が前方の鬼達を薙ぎ払っていく。うむ、中々の威力でありますな。と、一人満足してたら、刀子さんが眉間に皺を寄せながら文句を言ってくる。

「タマ、そのなんとも言えないネーミング、どうにか出来ませんか?」
「無理無理、だってぬこだもん。刀子しゃんはぬこに何を求めてるの?―――ぬこパンチ(笑)!」
「聞いてるとイラっとしてきますね…」
「あの日ですか?」
「違います!」

ぬこパンチ一発で還るとか、鬼駄目駄目じゃん。アレですか今日は質よか量の日ですか? ま、ニートぬこに言わせれば、楽が出来るに越した事はないんだけどね。

「あの日じゃないという事は……ハッ! もしかして彼氏に振らr…嘘だよッッッ!? 俺味方! 敵はあっち!」

周りを囲む鬼達を斬り捨てながらも、器用に殺気を向けながら睨み付けてくる。この反応から察するに、図星だったって事なんだろうか、怖くて真相は聞けないがね!

「……あまり余計な事言ってると、つい手が滑ってしまうかもしれませんので注意してくださいね?」
「洒落にならん(笑)」
「……やっぱりイラっと来ますね、その言い方をどうにかしなさい」
「だが断る」

刀子さんかわいいよ刀子さん。だけど何ですぐ彼氏に愛想付かされてしまうん? やっぱり仕事の所為なのかねぇ……それとも……ん?

「――なんや、えっらい速さで還され取るぅ思うとったら、神鳴流に……猫、じゃとっ?」
「うわぁ……面倒なの来たよ。お前こっちくんな! タカミチのとこ逝けよ!」
「……これは予想外、タマわかってると思いますがアレは別格です」

奥から出て来た一際デカイ鬼、黄色とか珍しい肌の色だが。見た目通り、今まで相手にしてたのとは違うっぽい。

「何これ? 今日は質よか量じゃなかったの? 術者馬鹿なの? 死ぬの? 刀子さん足止めお願い、チャージしてぶっ飛ばす」
「―――任されました!」
「ガハハハハハハ!!」

何笑ってんの? これだから戦闘凶は……脳筋はさっさと還れ! この手の鬼は障壁が無駄に硬いからなぁ、貫通力を高めておきましょう。四つ、いや五つくらいかな? ぬこモードだと魔法の射手の威力が1.5倍!詠唱魔法が使えない身としては、有難い事この上ない。という訳で腹ん中で集束。

―――腹ん中がパンパンだぜ……っ!

「刀子さん!」
「ふっ!」

鬼と切り結んでいた刀子さんに合図を出す。鬼の振り下ろす斧を、刀を斜めにして受け流して隙を作り、牽制の一撃を見舞って離脱。
ぬこビームの範囲外に行ったのを確認し、腹ん中に溜めていた魔力を―――

「憧れの人は高町なのはさんです!! 俺とOHANASHIしようぜ!!」
「んなにッ!?」

―――鬼目掛けて開放。青白く巨大な魔力砲が、予想通り鬼を飲み込んでいく。
砲撃と書いておはなしと読むきん! 特大ぬこビームで跡形も無く吹き飛んで!

「ぬぅぅぅぅッッッッ!!」

嘘ぉ!? 確実に飲み込んでいた魔力砲を、両手で抱え込むように圧縮して耐えてやがる!

「何で耐えるの!? 空気読めないの!? 耐えなくてもいいからそのまま還って!」
「長……長はこの子にどういう教育をしたんですか?」

逃避しないでよ刀子さん! 真っ直ぐ育ってるからいいじゃない!

「ぬうぅぅぅおおおぉぉぉぉッッッ!!」

腹に響く咆哮と同時に、抱え込んでいた魔力砲を弾き飛ばしてしまった。結構な魔力を込めた筈なんだけど。

「おいぃ!? 何弾き飛ばしてる訳!? 俺はこれで鬼がきらいになった……あもりにも空気嫁なさすぎるでしょう? 早く還っテ!」

が、鬼も無傷ではない。あの魔力砲で鬼のライフは0に近いはず。

「ガフッ…効いたでぇ猫助ぇ……じゃがちいっとばかし…ぐふぅ…威力が足らんかったようじゃなぁ…」
「ま、満身創痍身の体で言われても説得力ないから! もう何も出来ないでしょ! マジでもう還れアンタ!?」

威力が足りなかった、か。もう一つか二つくらい集束した方が良かったな。少し侮り過ぎた。

「残念ながら…召喚者の意向でのう…気にいらんが……一緒に逝ってもらう――でぇ!!」
「ちょッ、おま、おい、やめろ馬鹿! この物語は早くも終了ですね」

ああ、ちくせう、マジで調子に乗りすぎた。満身創痍の身体だと侮った。その結果がこの様である。隙を突かれ、丸太の様に太い腕で抱きこまれ身動きを封じられる。嫌な予感しかしないのは気の所為ですよね?

「タマ!」

うわぁ……この鬼からウィィィィンって変な音が聞こえてくるんですが? これは自分でもやった事があるので覚えがある、自爆ですね、わかります。おいおいおい、この距離で自爆とか洒落んならんだろうが、おめぇ達はここでやられても還るだけだけど、こっち残気1なんだわさ。
ぬぅ、召喚の際に使われた鬼を構成する魔力全てを燃やして力に変えてやがるな、くそったれ。ビクともしやがらねぇよ。

「さすがにこの至近距離なら……逃げられまい? ワシの最後にお前が泣いた!―――じゃあの」

こ、こいつ何て顔で逝きやがるっっ! こっちとしてはそんな表情を見せられても迷惑だから!
俺の心の叫びを無視して膨れ上がっていく鬼の魔力。これはマジでやばいぃぃぃ!

「ちょ、やめッ―――」







「生きてる人、居ますかー?」
「こ、ここにいるぞー……い、いてぇ……何アイツ? マジ…ありえないんですけど?」
「生きてましたか……てっきり塵一つ残さず消え去ったのかと思いましたが」
「しょ、障壁の数と硬さと身体の再生力に…定評のあるぬこです」

現在ボドボドの身体を必死こいて再生中。刀子先生は俺を見捨てて範囲内から撤退しますた。

「これも貴方を信頼しての事です、堪忍してください」
「刀子さんマジぱねぇっス!」

ま、確かに再生能力もあるし、塵一つ残さず消し去る程の攻撃でもなけりゃ簡単には死なんけどさ。
えーっと、敵さん敵さん……居ない? 他の鬼は奴の自爆に巻き込まれて還ったとしても、術者の姿が見当たらんのはおかしい。

「逃げられた?」
「捕らえたのなら連絡が来るでしょうし、もしかしたら逃げたのかもしれませんね。それでも一応の警戒を」
「了解であります」

備えあれば憂い無し、連絡来るのをマッタリ待ちましょう。

「そういえば、刹那の様子はどうですか?」
「せったん? せったんは元気ですよ、皆の前でせったんせったん呼んで弄くり回しましたから」

あの時のせったんの反応は最高でありました。これからも皆の前でせったんと呼び続ける事を誓います。

「やり方には一言物申したいところですが……どうです? 馴染めていますか?」
「そりゃーもう、完全に馴染んでるでありますよ! いや、若いっていいね、お肌ピチピチだし」
「ピチッ……それは暗に、私が老けている、とでも言いたいのでしょうか?」
「斜め上行き過ぎだから! 誰もそんな事言ってないから! 刀子さんもまだまだピチピチだから!」

何この人? 容姿端麗のクールビューティーで、男共から人気あるの知らないの?
「刀子先生になら踏まれてもいい!」って生徒が何人居ると思ってるの? 知らないなら教えないけど。

「刀子さん刀子さん、刀子さんはドMな男と付き合うべきだと思うよ」
「……何故ですか?」
「自分の立派なおっぱ、じゃない胸に聞いてみなさい」
「セクハラですよ、タマ」
「サーセン」

刀子さん怒ると怖いです。以前、転んだ拍子に刀子さんの胸にダイブという、ラッキースケベをやらかした瀬流彦先生が無限コンボ喰らってました。
さすがは武器を選ばない神鳴流。いやー、人間って意外と落ちないんですねー、勉強になりますた。

「まあ、いいでしょう。で、お嬢様は?」
「このか? ……刀子さん、このかメチャクチャだよ。あの子、無意識に気使うんだよ、馬鹿魔力持ってるのに気だよ? 才能って凄いね」
「……ほ、本当ですか?」
「マジもマジ、大マジ。合気道がまずかったのかねぇ…護身の為のはずが、下手したら極めかねない件」

アレは想定外なのでありますよ。このか、そんなに運動神経良い方じゃないから、それ程期待してた訳じゃなかったんだけど。まあ、自衛の手段としては最適だし、意外な才能があったって事で。

「あ、ありえない……さ、才能って凄いですね。お、長は知っているんですか?」
「話したら一時間くらい笑いっぱなしだった、乾いた笑いだったけど」
「あはははは……いや、もう笑うしか無いです。学園長は……駄目だあの人、楽しんでる姿しか浮かびません」

いや、まあ……長の気持ちもわからんでもないけど、遅かれ早かれ巻き込まれるよこのか。表裏関係なく近年物騒になってるから教えたけどさ、このかの性格的に合気道しかないしね。
人をなるべく傷つけず無効化する、このかにぴったりじゃないか! 魔法バレしたらエヴァに任せてみようかな? このか魔改造計画!

「同室の子も凄いよ、あの子戦うために生まれたんじゃないかって位才能溢れまくってる」
「同室と言うと、神楽坂さん、でしたか。まあ、お嬢様と同室にする位ですからね、何かあってもおかしくはないでしょう」
「腕相撲とかやったら負ける」
「それは貴方がきちんと鍛えてないからです」
「ちょっとだけ気で強化しても負けたんですが、何か?」
「……普通ってなんでしょうねぇ」

次世代の波って奴ですな! これからはもう若い奴に全部丸投げしようぜ! おっと、刀子さんの携帯が…着信音がゲゲゲと言う事はじいちゃんかな?

「はい…ええ、そうですか。わかりました。それでは失礼します」
「じいちゃん何だって?」
「……無事捕らえたから皆で飲みに行きましょう、ですって」
「いやっほー! タカミチの奢りで飲むんですね、わかります」

奢りで飲む酒ほど美味い物はないって、ヒゲグラが言ってたぜ!


9話へ


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

http://gdgd081.blog89.fc2.com/tb.php/13-8d1ef570

 | ホーム | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。