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朝霧先生(ry 24話 タマの身体がgdgd。

「私の本当の名は、アルビレオ・イマです」
「ふーん、何か最果てのイマみたいな名前ー」
「よく言われます」
「言われるんですかっ!?」

似てるから仕方ないな。聞くと、この無駄に広くて無駄に凶悪な図書館島の司書さんらしいです。でも普段あんまりやる事ないのでほとんどニートらしい。
本当はアルビレオ・イマだけど、面白そうだからクウネル・サンダースと呼んで欲しいとかなんとか。だけどぬこ的にはアル・アジフ(男)。

「ああ、同じ匂いって…こういう事を言うんだな」
「ええ、私も今、同じ事を考えていたところです」

何か変な友情芽生えちゃった。ガッチリ握手とかしちゃったし。ぬこだけど。
この人から滲み出てる、働きたくないオーラが半端ない、マジで半端ない。きっと扉の奥で食っちゃ寝食っちゃ寝してたんだろう、羨ましい。

「キャシーの飼い主?」
「飼い主か、と問われれば……難しいですね。まあ、貴方と同じ友人の様な物でしょう」

友人かー、良かったじゃないかキャシー。見た目胡散臭いけど。
図書地下で語り合うフードと竜でありますか……シュールだな。

「タマみたいな人がもう一人とか…麻帆良の今後が心配になってきました……」
「失礼な」
「失礼ですね」

むしろ安泰だろ常考。こんなにも働かなくて役に立たないニートとか、癒し効果抜群過ぎる。ああ、働きたくない、楽したい、お世話して!

「ここで話をするよりも、あちらで話をしましょうか?」

立ち話もなんですし、と扉の向こうを指差す。

「ら、ラスボスの間でですかー!?」
「猫は度胸、何でもやってみるものです」
「ああ……頭痛い……何なんですかこの会話は……」

普段もこんな感じじゃなかったか? あ、でもキャシーがきゅーん言ってる、どうしよう? キャシーだけ置いていくのとかさすがに可哀そうだわ。扉は大きいから、キャシーの巨体でも通れそうなんだけどな。

「キャシーも連れて行けない?」
「まあ、なんとか通れるでしょう。行きますか?」

ものっそい勢いで首を縦に振るキャシー……超ぷりてーだわ。
そんな訳で、俺とせったんとキャシーは誘われるがままホイホイ中に―――

「は、入りました……」
「ええ、次は紅茶を淹れます。少々お待ちを」
「って、この広さへの突っ込みとか何にもないんですかっ!?」

そんな細かい事、割とどうでもよろしいです、キャシーも入れたし。まあ、確かに広いと言えば広いんだけど、ラスボスの間とか呼んでたからもっと禍々しい感じかと思ってたんだけど、全然ラスボスの間らしくない。むしろ回復とかセーブとか出来そうな雰囲気。

「でっかい顔とか、悪魔の像とか、動く床とかないね」
「個人的には作りたいのですが、学園長に駄目出しされてしまいまして」
「……今日ほど、学園長がまともに思った日はありません」

えー、いいと思うんだけどな。それらしい雰囲気を出す為に儀式用の祭壇とかも欲しい。部屋の明かりはロウソクで、常時雷が鳴っていると尚良い。そんな禍々しい感じの中で、いあいあやりたくてしょうがない。あ、アレも詠唱に入るのかなぁ? 詠唱に入るんなら出来ねぇじゃん。

「今度キティに聞いてみるか……」
「キティ? ああ、彼女ですか」
「エヴァンジェリンさんの事をご存知なのですか?」
「ええ、一応、彼女とも付き合いがありましたし。元気ですか、彼女は?」

元気過ぎて困るくらい元気。つかエヴァと知り合いだったのか。エヴァの交友関係はわからんけど、世間って意外と狭いな。
まあ、ともかく封印されて中学生やってるけどエヴァは元気元気。

「夜遅くに「ナギぃ…ナギぃ…」とかやるくらいには」
「彼女らしいですね」
「いや、そんな事はしてないと思いますよ?」

吸血鬼って性欲とか制御出来るのかな? 今度聞いてみよ。ぬこ? ぬこは大体賢者タイム、稀にハイパー淫獣タイム、暴走はしないよ! 多分。
む、紅茶が美味い。何となくそういうのが得意そうに見える人だけど、本当に美味いとは驚き。きっとここで引き篭もりながら、一人で練習してたんだろうなぁ……あ、キャシーが審査員を務めてたとか? 果たして竜の口に紅茶は合うのだろうか。

「それで……」
「桜咲刹那です」
「せったんは―――」

桜咲刹那と聞いて、『せったん』と呼ぶ人間が俺の他に居るとは。やはりこの人からは同じ属性を感じる。多分、互いに吸収しあえるくらいに同じ属性―――ニートと言う名の! ネーミングセンスにニートは関係無いか。

「あ、貴方までせったん呼ばないで下さい!」

思わぬ不意打ちだったからねぇ。テーブルをガタンと揺らして立ち、顔を真っ赤にしながら吼えるせったん。対するアル・アジフ(成人男性)は悪びれた様子も無く口を開くのであったとさ。スルー技術も中々……っ!

「ああ、申し訳ありません、つい。それで、詠春から夕凪を譲り受けたのですか?」
「はい、そうですけど」
「なるほど……」
「引退するとか言っといて、バリバリ身体鍛えてるけどね」

引退? 何それ? 美味しいの? みたいな感じで。今はそれが抑止になってるからいいんだけどね。じゃないと大変だし。末端まで抑えるのはねぇ、どこの組織も似たようなもんだとは思うけど。荒事が絡む様な組織の人間が力を持ってないと、いざと言う時に困るって言ってたし。

「じいちゃんからその辺の話とか、聞いてないの?」
「学園長とは、もっぱら違う話題で盛り上がってますから」

誰それがボイン! とか、あの子がきわどい! ナイスブルマ! ナイススク水! ナイスニーソ! とかかな? じいちゃんだし。
たまにえっちぃ本とか、学園長室に置きっぱなしなんだよなじいちゃん。しずな先生が片付けちゃうけど。刀子さんに見つかると本がバラバラになる。切り刻まれたえっちぃ本を掻き集めながら、嗚咽を漏らしているじいちゃんの姿と言ったら……何て声を掛けていいのかわからないくらいに、情けない。気持ちは分かるけど。

「貴方の事も、色々聞いていますよ」

今度はこっちに話が振られた。色々ってまさか何を知ってるんだろうねぇ。

「そうなの?」
「ええ。それに詠春から『あの研究関係の資料』を頂いてますから」

うぇ!? マジかよ……詠春おじ様に聞いても誤魔化されるから、おかしいとは思ってたけど。
もしかして詠春おじ様、俺の身体の事とか全部知ってるんじゃないのか? 詠春おじ様めぇ……このかにある事ない事吹き込んでやろうか?

「あの資料は、後に残すものではないと判断して処分しましたが――」
「マジで!?」
「――私の頭の中に全て記憶していますよ」

驚かせないでくれよ、せっかく掴んだ俺の身体の秘密の手がかり! ほ、他に変身能力とかあんのかなぁ? オラ、わくわくしてきたぞ! 
と、話を聞きたい所だけど、そろそろ小腹が空いて来たので。

「お弁当食べようぜ!」
「食後に話す内容でもないと思いますが?」
「何の話をしているのか、私には理解できないのですが? タマに関係ある話なのですか?」

関係ありあり、今まで秘密のベール(笑)に包まれていた研究内容とか、他の実験体の行方とかぬこの神秘とか、もう色々盛りだくさんのはず! ふふ、ふふふ楽しみであります!

「まあ、それは後でいいって、それよりも早く食べるべし! これ用意してくれたのこのかだから!」
「それを早く言って下さい! ああ、お嬢様の手料理……久しぶりですぅ」

だよねー。せったん忙しかったし、疎遠にもなってるから。こんな機会でもないと、このかの料理なんて食べれないわな。持参したお弁当の包みをせったんが解いた瞬間、パァっと凄く良い笑顔に。やはりせったんには笑顔が似合いますな。
あ、キャシーにお酒上げないと。前足でちょいちょいっと手招きして、尻尾で器用に開けたお酒をアーンしてるキャシーのお口にそぉい! 今度、酒樽でも用意してキャシーでも満足出来るくらいの量を持ってきてあげよう。






このかが作ってくれた愛妻弁当を、せったんと取り合ったり、アル・アジフ(イケメン)が掻っ攫ってったり、キャシーのお口に放り込んだりして完食。大変美味しゅうございました。
食後のお茶、今度は緑茶を淹れてくれたのでそれを飲みつつ、いよいよ本題へ。どうか俺の希望が粉々に打ち砕かれません様に。

「それで、研究の目標とかってなんだったの?」
「よくある、究極の生命体の誕生、という奴です」

どこのアンブレラだよ……俺、Gとかタイラントとかと同じ扱いとか。ありきたり過ぎてテンション下がるわぁ、何なのあの研究者達。究極(笑)とかマジで勘弁して欲しい。本当によくある話でタマガッカリです。

「高い才能を持つ子や、稀有な能力を持つ子供を集め、実験体にし―――」
「ちょ、ちょっと待ってください! も、もしかしてタマは……」

心底驚いた様な声を上げてアル・アジフ(男)の話を止め、こちらを見てくるせったん。

「あるぇー? せったん知らなかったっけー?」
「この様な話は一度も聞いた事はありません」
「そうだったっけ? タマはぬこだから脳味噌小さいし、よく覚えてないんだ、てへり」
「てへり、じゃありませんよっ!」

まあまあ、落ち着いてせったん。それにしてもおっかしいなあ。ぬこ姿とか最終形態とか見せてるから、俺話してたんじゃなかったの? それが日常になってたから話した物だとばっかり思ってたけど。
つか、いつもぬこ混じりぬこ混じり言ってたじゃん。

「まだ信じて無かったの? ぬこしっかり混ざってるよ?」
「……正直、冗談だとばかり」
「最終形態とかあるの知ってる時点で、信じてよー」

狼男さんとか狼女さんとか猫又とか、そういう天然物とは明らかに違うでしょ、最終形態は。

「ちなみに、貴方は魔法生物との融合です。その際に使われた猫は……確か百年くらい生きた猫、だったかと」

また微妙なのを。まあ、ぬこだからいいけどさ。百年くらい生きた豚とかだったらマジで泣いてるわ。とにもかくにもこれでキメラ的存在だという事が確定してしまった訳なんだけど。って、ちょっと待てよ? 高い才能とか稀有な能力とか……もしかして。

「俺何かあったの?」
「貴方は……魔法の才能が高かった様ですね。実験の繰り返しでそれも無くなってしまった様ですが」
「わざわざ、最初からある才能消すとか、あいつ等馬鹿過ぎるわ……」
「一体どの様な実験をすればそんな事に……」

聞くも嘔吐、語るは惨め、そんな実験だよせったん。普通はその才能を残しつつだろう? 残しつつ他の特殊能力を付加していくのがベターだと思うんですけどねぇ! アホ過ぎて呆れるわ。ああっ! 俺の詠唱魔法……死んだら地獄でもう一回ぶっ殺してやろう。
研究者達の話になるとイラっとしてくるから仕方ないが、取り合えず聞きたい事を聞いておこう。

「最終形態のベースになったのは?」
「最終形態……確かホワイトタイガーの亜種、だったはずです。永い時を経て力を持ったものだと記憶していますが」

数百年単位で生きてきた希少生物が。長い年月を重ねて手に入れた力も研究者達の手に掛かれば、ただの実験材料か……胸糞わりぃ。

「何でそんな貴重なの実験に使うの? マジで馬鹿過ぎる……」
「それをベースに他の魔法生物……これは記載されていませんでしたが。ああ、尾は竜種のものだったはずです」
「だからあんなに硬いのか……」

つか、キャシーと仲良くなれたのってこれのおかげなのかね? だったら、結果オーライ……な訳ねぇけど。
あの尾は滅茶苦茶硬いんだよな、気で強化したらそう簡単には千切られないし斬られる事もないだろう。最終形態ん時の武器の一つだしな。どこぞのゼロスタイルの如く貫くよ!

「じゃあさ、俺の身体に埋め込んだのってなに?」
「それは……賢者の石―――」
「マジですかー!?」

来た! やっとまともなのが来た!

「―――を目指して作られた贋作、です」

……またこのオチですか? 贋作だからデータに残ってなかったのかね? 今度また超に解析してもらおうかな。にしても賢者の石を作ろうとするとか……どこの錬金術師だよっと。贋作を作った代償として俺の魔法の才能が持って行かれたんですね、わかります。まあ無関係ではないだろうな。

「効果は……異常な再生能力と、気と魔力の同時運用……の劣化です」
「ん? 再生能力はまあ役に立ってるからいいとして……後者は何?」
「本来、気と魔力はお互いに反発しあうものなので、同時に扱う事は難しいのですよ、ましてや融合などはね。だからこそ咸卦法は究極技法と呼ばれているのですが」
「タマは…気と魔力を同時に使ってましたね、昔から割とナチュラルに」

ああ、そういえばそうだな。その辺深く考えてなかったわ。気で身体強化しつつ、魔法の射手とか普通に使ってたからな。同時に扱う分には特の反発もしないんだよ。

「熟練者ならば、出来ない事でもないとは思いますが。それを容易に扱えるようになったのは、恐らく贋作の効果による物でしょう。ただし、劣化なので絶対に融合は出来ませんが」
「だから咸卦法使おうとしたら爆発すんのか! ふざけんな、こんちくしょう!」

融合は駄目駄目という事でありますか、使えないにも程があるわ。最強の技が自爆とかチャオズ過ぎるだろ。いくら再生出来るからって、研究者マジ手抜き工事過ぎる。つか、贋作じゃなくてオリジナル埋め込めや。

「貴方に関してはこのくらいでしょう。どうですか?」
「絶望した! 失敗作失敗作言われてるからアレだと思ってたら、あいつ等の自業自得な件に絶望した!」

驚きの新事実過ぎる。しかもこれで終わりと言う事は、期待していた別の変身も無しつー事かありえん。
あいつ等結局何がしたかったの? 馬鹿なの? 死んだけど。

「これさ、取り除けないの?」
「その贋作は、身体だけではなく、魂にまで影響してる様なので、取り除くと死にます」

魂レベルでかよ。そこまでの状態になるって事は、贋作と俺の身体の相性が良かったって事なんだろうか? どちらにしてもいい迷惑だわ。

「何それ? もう飲まなきゃやってられないんだが? ってせったんどうしたの?」

何やら困惑と怒りが混ざり合った様な表情を浮かべて、拳を握り締めている。

「ああっ! いえ、その…聞いていると腹が立つ、重いお話なのですが、お二人の反応がどうも軽すぎて……」

慌てて両手を左右に振りながら、そんな事を言う。
いやぁ、この身体の材料とか今までの不具合の原因がわかっただけだからねぇ。今さらだしこんなもんでしょう。
研究所は詠春おじ様が跡形も無く消し飛ばしたらしいし、研究の資料も処分したって言ってるから、アル・アジフ(男)的には終わった事として話してるからじゃないかと、多分。
魔法の射手や断罪の剣や転移を使えるのは…この贋作の副作用みたいなもんだろ。確証はないけどな。

内容がちょっとだけヘヴィー(笑)だから、互いにある程度変なノリで話してた訳なんだけど、どうやら。

「せったんがこの話を聞いてカコポされた様です」
「タマにこんな悲しい過去があったなんて……ポ。惚れた! 抱いて! という訳ですか」
「ち、違います! 違いますよ! 何なんですか貴方達は!」

ああ、まるで茶々丸と組んでいるかの様な……茶々丸、愛してる。ここに茶々丸が居たら、せったんマジでやばい事になるなストレス的な意味で。耐性を付けようぜ! 弄られ耐性とかな。

「おや? そういえばそろそろですね、すっかり忘れていました」
「何がでしょうか?」

漆黒の堕天使速報。近衛木乃香に接触しようとして、護衛役だった葛葉刀子、神多羅木両名に連行されていました。

「お、お嬢様ッ!?」
「び、びっくりしたぁ……マジじいちゃんGJ」
「と、こんな感じです」
「貴方が速報の人だったんですかーッ!?」

さらにびっくり。この人心臓に悪すぎるわ。あ、堕天使あとでぬこビームな?



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