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朝霧先生(ry 28話 漢達がgdgd。

―――漢の会。不定期に開かれる、麻帆良魔法使い漢達の集い。とは言ってもメンバーは俺、タカミチ、瀬流彦先生、ヒゲグラ、ガンドルたん、弐集院先生、明石教授、そしてじいちゃんだけなんだけどね。
不定期だし家庭の事情とか、仕事の都合で来れない場合もあるけど。後、漢の会なのに何故か刀子さんが混ざっている事もある。今回は俺とじいちゃんとタカミチとヒゲグラの4人、あとで増えるかもしれんけど。 「裕香。お主、副担任を続けるつもりはないかのう?」
「別にいいけど?」

唐突に出したじいちゃんの提案に速攻でOK。個人的に色々やる事もあるし、このかの護衛的な立場としては、かなり守り易い立ち位置に居れるからな。それに2-Aの子達とも付き合い長い。
タカミチの代わりにネギくんが来るのはいいけど、その時に副担任も居なくなるんじゃ、色々不安になる奴も出てくるだろう、いくら麻帆良がエスカレーター式だったとしてもな。
ネギくん数えで10歳だったかな? 高確率でおもちゃにされそうな感じがするから。

「……何さヒゲグラ」

じぃっと俺の顔をニヤニヤしながら眺めているヒゲグラ。その含みのある笑みはやめて欲しい。

「いや、朝霧の事だから働きたくない、と言って断るんじゃないかと思ってたんだが。意外だな」
「はっはっはっ、これでも裕香くんは過保護なんだよ」

言うじゃないかタカミチ。んま、間違いではないけどな。

「色々と理由はあるんだけどさ、こないだ詠春おじ様から式が届いたんだわ」
「お主も、か。どうにも向こうの下の動きが不規則で掴めないらしいのう」
「最近、襲撃が無かったのも関係あるのかもしれんな……」

ヒゲグラの言う通り何か関係あるかもねぇ。ただ、ここに来て戦力温存というのもおかしいしな。今まで頻度はともかくとしても、かなりのレベルの術者を送り込んできた事もある訳で。

「もしかしたら……時期を見てるんじゃないかい?」

思いついた様にタカミチが言う。時期を見てる? 

「時期……ネギ・スプリングフィールドの事か?」
「ああ、それはあるかもしれんわ」

情報なんて掴もうと思えばいくらでも掴めるもんだからな。それに。

「こないだ、俺が珍しくじいちゃんの書類整理を手伝ってたら……本国から」
「とっとと向こうとの仲違いをやめんと、こちらにも影響が出る、とのう……」
「朝霧……お前が槍の振るような事をやるから、そんな物が届いたんじゃないのか?」

失礼だなヒゲグラ!? 真顔でそういう事言うのやめれ、まったく。
けど、本国の言いたい事もわかる。西洋魔術師と東洋魔術師が同時に依頼を受けたり、チームを組む事もあるからな。色々と支障が出てるんだろう。本国も大変だなぁ……過労死する奴出るんじゃないのか? あとストレスとかで胃が酷い事になってそうだ。そういう状況を打破する為に。

「ま、公に仲違いをやめましたーって言うのを知らせるのに、ネギくんを特使にするって話しが上がってんだとさ。極端ではあるけどいい手段でもある」
「確かにな、スプリングフィールドの血筋なら、そういった事をやるには持ってこいの話だ」

おっと、タカミチが黙り込んでしまった。まあ、聞いてて良い気分になる話じゃないわな。俺の方でも不安材料がホイホイホイホイ上がってくるわ上がってくるわ。この話、絶対に向こうは知ってるぞ。そして必ず利用しようとするはず。つまり、このかに危険が迫る可能性が大って訳だな。

「まったく……どうしてこう問題ばかり起きるかねぇ」
「麻帆良のトラブルメイカーの朝霧が言っても説得力無しだ」
「ははは、それは確かに。神多羅木君の言う通りだよ」
「フォッフォッフォ、若いっていいのう」

誰がトラブルメイカーかと。こいつらは……割と余裕だな。ぬこ混じりの俺は余裕でもこいてないと不安で不安で堪らないよっと。んま、皆が余裕あるのはそれなりの理由もあるしな。

「皆、影で努力しまくってるし……ねぇヒゲグラ?」
「……何故知っている?」
「いんやぁ? ガンドルたんがちょっと零してたよ? 娘に会える時間が減るってさ」

ここのメンバーの良い所は自分の限界を決めてない事だな、限界だと思っていてもそれを超そうと修練を積む、こういった所に好感が持てる。ヒゲグラの特訓に付き合っているガンドルたんは、まあご愁傷様って事で。
あの子煩悩の親馬鹿ガンドルたんは、固いところもあるけどたまに愉快になる。奥さんは優しいし、娘さんは可愛い、ああリア充リア充。タマで会いにいったら娘さんにもふもふされるけどな。あと、奥さんの料理が美味い。

「またガンドルたん家族のところに突撃したくなってきた……」
「ああ、わかるわかる。彼の奥さんの料理美味しいからねー」
「お前等は……少し自重しろ」

無理っと二人で言い放って笑い会う。俺やタカミチが言っても嫌な顔一つせずに、食事を勧めてくるからね、本当に良い奥さんもらったなガンドルたん。タカミチも忙しくなかったらいいんだけどねぇ。時期合わせて二人で突撃しようかな? ガンドルたんは嫌がるかもしれんけど、それはそれ。

「じいちゃん、タカミチの仕事って減らせないの?」
「うむ、難しい所じゃな。高畑くんの代わりに裕香、という訳にもいかんからのう」
「そりゃそうだ、俺じゃ役に立たねぇ」
「自爆すればいいじゃないか」
「うるせぇよっ!?」

まだ引っ張るかタカミチ!? そう簡単に自爆してたまるかっつうの! 確かに俺の繰り出せる最強の必殺技だけどさ。
……マジでタカミチの仕事どうにかならんものか。明日菜との約束も守れて無いしな。

「タカミチが忙しい所為で、バーベキューが出来ない件」
「それは高畑が悪いな」
「うむ、高畑くんが悪い」
「くっ……僕待ちってところで言い返せないのが、余計に腹立たしい」

このかや明日菜もヒゲグラと何回か顔合わせてるからな。たまにこうやって色んな奴集めて騒いだりしてるし。今度やる時はせったんも連れてこ、無理矢理。エヴァとか茶々丸とか大河内とか……ああ、考えると滅茶苦茶楽しそうなのな。ちくしょう。

「正直、麻帆良の魔法使いも、アレなの多いしなぁ……駄目な方で。だから皆が忙しくなる、俺以外」
「このニート副担任が。あまり葛葉の神経を逆撫でするな。神鳴流女剣士は切れると……」

怖い。これが俺達の共通認識、詠春おじ様含む。ヒゲグラの言った通り、神鳴流女剣士は怒らせるとマジでやばい。戦闘能力の大幅な上昇、激昂しているにも関わらず冷静、それに容赦がない。俺や詠春おじ様も向こうでどれだけお仕置きされたかわからんわぁ。

「魔法使いさん達も夢を見るのはいいんだけど、たまには現実を見て欲しいと先生は思いますよっと」
「それは酷というものじゃよ。未だ戦場を知らず、魔法使いの良い部分にしか眼を向けられないのじゃからのう」
「学園長も容赦ないですねぇー」
「迎撃に出てくるのはいいが、たまに足手まといなのがな」
「ヒゲグラが一番酷い件」

言いたい事もわかるけど。要するに覚悟のない奴は戦うなって事だな。殺す覚悟じゃなく、殺される覚悟でもなく、生きる覚悟。最近の若いもんはすぐに諦めるから困る。諦めなかった結果がここにいるだろうが。タカミチっていうな。俺も詠春おじ様に引き取られた当初はそうだったみたいだけど。今が楽しいからやるという訳だわな。

「あータカミチと修行してぇー」
「僕だってそうだよ……はあ」

タカミチだけじゃないけどね。それでもタカミチは俺の中じゃ特別だし、ウホッ的な意味じゃなくて。一番背中を預けた回数が多い人って、詠春おじ様とタカミチだし、男だとね。女の子だとせったんかな? ヒゲグラとかガンドルたんとかとも一緒に戦いたいんだけどねぇ。

「機会がないのがなぁ……やっぱ仲のいい奴と組みたいし。最近じゃ刀子さんくらいだよ組んだの」
「いきなり話が変わったかと思えば。それだと他の奴等の修行にならん」

修行ねぇ。まあガチ戦闘だから経験にはなるんだろうけど。

「刀子さん愚痴ってたよ? 全力で戦えないのはストレスだって」
「それは仕方ないよ、僕や裕香くんとは違って、手の内を見せる訳には行かないんだからね」

今の戦力の全力がこれだと、相手に植え付ける為のねぇ。本当はもっと強いけど仕方ないから適当に強い振り、厨二病じゃないよ!
皆が皆血の気が多くて困る。まあ、相手に固定概念を植え付けるのは、長期戦では有効なんだけどね。

「じいちゃんとタカミチっていう抑止力もあるし」
「うむ、じゃから、皆も我慢してやっておるんじゃよ。裕香はまあ自由気ままにやってくれと、こっちが言った手前好きにやってもらっているがのう」

ぬこ混ざりだから気まぐれなのですよっと。あとはほらニートだからな。

漆黒の堕天使速報。偶然会った高音・D・グッドマンに「たまぁにさあ? 疼くんだよ、奴等を屠れと…奴等を蹂躙しろってさ。なあ、俺どうしたらいい!?」と言って、困惑させていました。

「無理ッ……こ、これ、たえるの、むりー…しぬ……ッ……ッ……やば…い…ヒッ」
「まったくお前と来たら。アレも一応は魔法生徒、ここの学生だ。少しは生暖かくだな」
「フォッフォッフォ、まあアレじゃよ、彼についてはこれまで通り生暖かくじゃのう……」

やべぇこのセリフ今度使おう、マジで。つか今頃、せったん達がやばそうだ腹筋崩壊的な意味で。ゴッドマソカワイソス。滅茶苦茶困ってるだろうなぁ。

「ネギくん協定に違反したらばっさりやるけどね」
「うむ、それに関しては致し方あるまい。何せ彼にはこのかに近づいたという前科があるからのう」

ネギくん協定、つまりネギくんが己の力でこちらの魔法使いの存在に気づかない限り不干渉。
何せスプリングフィールドだ。その名を目当てに寄ってくる阿呆共が居るだろう。子種目当てっつーのもありえる。ネギくんまだ10歳だけどな。
そういう奴等を完全には止められないが、この協定があれば時間は稼げる。それまでにネギくんに色々と教えたり導いたりすればいい。

このかの件も近衛の名目当てで近寄ってきた……このかの場合は男が多かったけどね。そういう奴等を封殺するために『限られた者以外、不用意に近衛木乃香に近づくことを禁ずる』という伝令を出したわけさ。ちなみにそれ破った奴はフルボッコされてる。こないだの堕天使くんも相当アレな目にあっただろう。

「じいちゃんも見合い進めるのやめればいいのに」
「何を言うか! 最近は一つの見合いしか進めておらんぞい! 裕香とののう」
「それならいいや」
「君はどこまでが本気でどこまでが冗談なのか、たまにわからなくなるよ」

ほとんど本気かねぇ。このかが嫌がらない内はっていうのが入るけど。このかもノリ良いからなぁ。このか×裕香なんて麻帆良女子中等部じゃ有名だぜよ! つか俺が受けなのな。さすがニートだぜ!

「朝霧は教師なんだがな」
「好きなもんは好きなんだよ。あ、そいえばさ、こないだせったんと仮契約した」
「なななななんじゃとぉ!? 何故そんな重要な事を黙ってたんじゃ!」

ちょ、近いよじいちゃん。

「言うの忘れてた」
「違うわい! 何故そんな重要なシーンに呼ばなかったんじゃと言っとるんじゃよ!」
「や、呼ぶ暇なかったし。じいちゃんも知ってるでしょ? 俺とせったん、その時司書さんとこに居たんだよ」

アル・アジフ(男)からは秘密にって事だから、ここでは司書さん。ああ、そうだ。その事でタカミチに話が。

「タカミチ、せったんがさ咸卦法修めたいって言ってるんだよね。先輩として、助言出来る事があったら言ってやってくれない?」
「それは別に構わないけど、そうか桜咲くんがね。ははは、いいね面白そうだ。暇が出来たら僕も行こう。暇が出来たらの話だけどね」
「助かる。エヴァの知識もあるんだけど、やっぱ熟練の使い手の話を聞くのは違うからさ」
「しかし……刹那ちゃんのキスシーン……見たかったのう」
「超ぷりてーでした。そして美味しく頂きましたよっと」
「とうとう裕香くんはロリコンの道へと進んだ、ということだねぇ」

ロリコン言うなよ。まあいいけどさ。ロリコンといえば……瀬流彦先生に渡すもんが―――

「―――あー、間に合った。遅れる所でしたよ」
「来た来た。丁度いい所に来たわ。これ、エヴァファンクラブ用のエヴァおやすみショット、提供は茶々丸。茶々丸、愛してる」

ちなみにこれには、エヴァがぬいぐるみを抱きながら寝ている姿が写っている。こうして見ると普通に可愛いから困る。でも弄りたくなるのが朝霧の性。

「おお、ありがとう朝霧先生。これでまたファンクラブも盛り上がるよ」
「真祖がこれではな、クク、本当に良い傾向だよ、なあ朝霧」
「これくらいが丁度いいんだよ。本人にバレたら皆やべぇけどな」
「エヴァの怒り狂う姿が眼に浮かぶよ」

糸と合気柔術、それに魔法薬を媒体にした魔法のエヴァハイパーモード、封印状態でもこれだけやられたらやばい。ファンは喜びそうだが。

「ふむ、話を切ってしまうんじゃがいいかのう? 答えは聞いておらんが」
「いいよいいよー」
「うむ、ネギくんが就任する三日程前から、裕香には彼のところに行ってもらおうかと思っておる」
「あー、なるほど、護衛って訳だねぇ。俺の居ない間のこのかの護衛は?」
「うむ、龍宮くんに頼もうかと思っておる。それと裕香お気に入りの茶々丸くんにのう」

そりゃ最高だ。悪いけどあいつ等相手にして無事に済むはずがない。麻帆良のゴルゴと茶々丸、このコンビなら安心して任せられる。茶々丸個人は、タマ関係でこのかとの仲もいい、料理とかもな。それにせったんも居るから大丈夫だろう。

「それじゃあ受けようかな。あ、その間暇ならタカミチ、せったんの事頼むわ」

それと、もう一人。驚きの才能持ってる奴が居るんだよな。

『タカミチ、別荘に大河内も居ると思うから。前に話した通りに』
『了解したよ。君やエヴァが認めるんだ、今から楽しみで仕方ないよ』

ったく、今度珍しく俺から飲みにでも誘うか。じいちゃんやヒゲグラや瀬流彦先生もな。他の先生は忙しいだろうし、弐集院先生とガンドルたんは子供の相手に夢中だろうからねぇ、これもスケジュールとか合わせてやりたい所だわ。

「それじゃ俺はこれから準備やら、修練やらあるから行くわ」
「うむ、騒ぐ時は、もちろんわし等も一緒じゃぞ?」
「わかってるさ」

人生何事も楽しまなければ損ってね。今日は今日の、明日は明日の風が吹く。風の吹くまま気の向くまま、ボチボチニートでやらせて頂きますよっと。









―――そしてネギくん就任三日前。今、俺はメルディアナ魔法学校の校長室にいる。

「初めまして、麻帆良学園からネギ・スプリングフィールドの護衛役として来た、朝霧裕香と申します。後、三日程の付き合いではありますが、よろしくお願い致します」

スーツもバッチリ、ネクタイも曲がってない、曲がっているのは根性だよっと。見た目の印象ってのは意外と大事だからな、決めるところは決めないと。
そんな訳で、普段の俺とは正反対な感じで目の前にいる老人に挨拶。

「む? 学園長から聞いていた君の話とは、随分と違うようじゃのう」
「ええ、短い間ではありますが、こちらでお世話になると言う事で、礼儀を欠く訳にも行きませんし」
「しかしのう……こちらとしてもネギ・スプリングフィールドの護衛を頼む訳じゃからのう、そう堅苦しくせんでも良い」

折角余所行きの為にぬこ混じりだけど、ぬこ被ってたのに。まあ、ここまで言ってもらって置いて、それを断るのは無礼に当たるからな。ちょっと崩させてもらおうかな。

「そう? んじゃ、適当にくつろがせて貰うでありますよ、じい様」
「ず、随分と変わるもんじゃのう、してじい様とは?」
「や、俺学園長の事じいちゃんって、呼んでるから。校長からはじいちゃんと似た感じがするし、だからじい様」

なんとなく、だけどね。個人的には好感の持てる人物。警戒心とかまったくもってなかったと言ってもいい。
普通、初対面の人間相手だと……程度にもよるけど多少は、警戒するもんなんだけど。この人にはそういうのが全く出なかった。俺にしては珍しい。

「ふむ、ここまでフランクな者も久しぶりじゃ、うむうむ」
「あ、これ日本の酒なんだけど、飲む?」
「業務中に酒を勧めるとな? 朝霧くんも中々の悪よのう」
「いえいえ、お代官様程でも」

そんなこんなで、校長室に誰もいないのをいい事に酒盛りを開始。じい様意外とノリ良くて驚いた。
というか器かね。魔法学校の校長を勤めるだけの事はあるわ。ここにいる全ての人間が、魔法使いあるいはその卵。これくらいの器量が無いと勤まらんのかもしれない。

「んむっ……どうなの? 最近の魔法使いさん達の様子は?」
「難しいところじゃのう。皆が皆、才能を持っておる訳でもない、皆が皆、同じ夢を持っておる訳でもない」
「確かに、そりゃそうだわ」

持ってきた酒で杯を交わしつつ雑談。必要最低限の才能が無いと、入学は難しいとは思うけどね。あぶれた奴は別の道に進むだろうからいいのかもしれんけど。稀にタカミチの様な詠唱の出来ない人間も居るわけだし。夢は各々が目指す道ならどんなんでもいいと、先生は思いますよっと。

「でも、一般常識位はちゃんと教えないといけないと思いますよー」
「その辺りはここの教師の手腕に掛かっておるじゃろうて。魔法の知識だけを阿呆みたいに教える者など……者など……ま、まあ、たまにしかおらんじゃろう」

たまに居るのか……確かに、ちょっと常識が通じない魔法使いさんが麻帆良に来る事もあるけどさ。俺もどちらかと言えば常識の通じない方の魔法使いだと自覚している。楽しめればいいんだよ! つまり、今のやりとり的に考えると、お前が言うなですね、わかります。

「先程から気にはなっておったんじゃが、その包みはなんじゃ?」
「『ぬこのしっぽ』という名の魔法具でありますよ」
「微妙な名前じゃのう……」

こないだやった、収穫祭の時の竜の尾。朝霧ん時は決定打に欠けるから、早めに用意してもらった。使う機会があるとは思わないけど、用心深いんですよぬこは。

「それじゃあ、そろそろネギくんに会いに行ってみようかな」
「彼なら……今、学校内の図書室にでも居るじゃろう」

努力家って奴かな? ボチボチ散策しつつ会いに行くとしますか。









んー、何処かな何処かな? ネギくんネギくんショタネギくんっと、これ始動キーに出来そうだな。
お? あそこで本を読んでるあの子かな? 写真を取り出して確認確認……あの子で確定であります。隣に居る子は……はて? 主だった卒業生はもう各地に飛んだと思ってたんだけど、まさかネギくんの彼女!? 同じ歳くらいだし、可能性はあるな。ネギくん10歳でリア充か……もげろ。

「あの?」
「まったく最近の若いもんは、リア充多過ぎだろ……もげーろもげーろもげちまえ! ……これ大河内の始動キーにしようかな」
「あのー? 朝霧裕香さんでしょうか?」
「はいはい、朝霧でーす…よ? ――――俺に気配を悟らせないとは、やるではないか」
「はあ……ありがとうございます」

リア充もげろの儀式に集中し過ぎて、接近に気付かなかったとか俺駄目過ぐる。この女性は……ここの先生かな? 雰囲気的に。
何か、明日菜と雪広と那波のいいところだけを融合した様な人だな。モテるぞ、絶対にモテるぞこの人。

「校長からお話を伺っております。私は、貴方が護衛して下さるネギ・スプリングフィールドの姉の、ネカネ・スプリングフィールドと申します」

そう言って人受けしそうな笑みを浮かべる。持ち前の癒しほんわかオーラとの相乗効果で―――

「ば、馬鹿な……こ、この俺が……この俺がニコポされつつある、だと?」
「ニコポ?」

何だこの妙に可愛い仕草は!? 首を傾げただけでこれ程の威力を発揮するだとぉ!? これがスプリングフィールドの血筋に伝わる『ポの極み』と言う奴か!? 俺は後三日もこのニコポ地獄に耐えなければならないと、つまりはそういう事なのか!? 恐るべしスプリングフィールドの血!

「そういえば……じい様はネギくんの祖父だと聞いたような」
「じい様……校長の事でしょうか? ご存知でしたの?」

ええ、ご存知でした。なるほど、だから俺が警戒心を抱かなかったと……恐ろしい、恐ろしいなスプリングフィールド。詠春おじ様もナギ・スプリングフィールドの、『ミルポ・ゾーン』で苦労したと言ってたしな。彼を見るだけで異性はポされしまう、凄いなミルポ。

「天翔龍閃の二撃目の過程の如く吸い寄せるらしい……」
「ヒテンミツルギスタイル?」
「何で知ってんのっ!?」

すごいよ!! ネカネさん。



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