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朝霧先生(ry  39話 出会う運命がgdgd。

今日も別荘での修行も終わり、解散。今は、茶々丸の淹れてくれたお茶を飲みつつ雑談中。お茶受けの醤油煎餅も忘れずに。結構長い時間喋ってるな。

「聞くのを忘れていたが、2-Aが最下位脱出する事が出来ねば、結局のところどうなるんだ?」

ネギくんに出された課題。今までの期末試験最下位独走中だった2-Aを、なんとかして最下位から脱出させる。これが出来たら、ネギくんは4月より正式な教師として採用。出来なかった場合は。

「ネギくんがクビになる」
「ほう? それは出来ねば国に帰る、という事か?」

正解。いくら、英雄の息子でも課題は課題、そしてその結果も結果。もし、英雄の息子だと言う事で見逃せば、ネギくんは成長出来なくなる。仮に国に帰ったとしても、夢が完全に絶たれる訳でもないんだからな。恐らくは、魔法学校で追試か何かを受け、別の修行先に行く事になるのではないかと思ってはいる。

「つっても、麻帆良で修行する場合、出される課題も本人が努力すれば出来る範囲のものしか出さないから、出来なければそれまでだった、という事になるな」
「本格的な試練は、課題を終了させてから、という事だな。まあ、試練と言っても個人個人様々な物がある訳だ、無名の魔法使いでも多少困難な試練に立ち向かわなければならない時もあるのだからな、ぼーやの場合は……その試練のハードルが高くはなりそうだが」

試練だって何時如何なる時に起きるかわかっている訳でもないし、誰かが出す……場合もあるが、ほとんどは魔法使いとしての何かに巻き込まれるってところかね、その規模はともかく。俺は魔法学校出てる訳じゃないから、よくはわからんが。ネギくんの場合は、スプリングフィールドという名を持つ事そのものが、試練だと言っても過言ではないな。それにネギくん自体の才能、保有する魔力、その辺りも関係するだろう。麻帆良に来る事になったのだって、魔法学校での成績が優秀だった、という事のはずだからな。多少、本国の方の入れ知恵もあるかもしれないが、どうなるかは本人次第って事だし、深く考える必要も無い。

お茶を一口飲み一息。このまったり感がたまらん。

「そういえば貴様、なぜ修行中に闇の魔法を使わん?」
「そりゃお前、未完成だからに決まってるだろ」

本来なら今の闇の魔法でも、通常の1.5倍程度の出力を得られるはずなんだが、『ぬこの石』の影響かそれほどの出力は得られないからな。もし、詠唱が使えたのなら、『ぬこの石』の影響も振り払って、完成した闇の魔法を扱う事が可能になり、本来の出力を出す事が出来るはず、とはアル(ryの弁である。

詠唱出来ない身の上としては、あまり意味がないし。今は剣術の技量を高めるのが先決だからな。これに関しては正直どうでもいい、完成された物が使えないのなら宝の持ち腐れに過ぎないんだから。

「ふう……相変わらず茶々丸の淹れてくれたお茶は上手い」
「ありがとうございます、朝霧先生」
「私も、飲むのなら茶々丸の淹れてくれた物に限るがな。他にも悪くはない者は居るが……」

ま、飲みなれた味が一番だよな。俺も、飯ならこのかや茶々丸やさっちゃん、最近ではアキラもか。やっぱり食べ慣れた物の方がいい、飽きるなんてありえんよ。……この着信音は。

「およげたいやきくんとは、貴様も懐かしいものを着信にしているな」
「好きなんだよ」

海に落ちた、たい焼きが美味いなんてのはありえないとは思うけどな。

「はいはい、どうした?」
『良かった、いつも子供みたいに早寝する朝霧先生が起きててくれて!』
「早乙女一言余計だ、それで? 何やら焦っている様だけど?」
『う、うん……それが』

聞けば、何人かの生徒達が、ネギくんを連れて『頭の良くなる本』とやらを探しに図書館島に行ったそうな。んで、途中から携帯が繋がらなくなってアタフタしてたところ、俺に連絡した、と。メンバーは、馬鹿レンにこのかにネギくんに……何とせったん。きっとこのかが無理矢理連れて行ったのだろう。いい判断ではある。せったんも図書館島の危険度は知っているし……まあ、長瀬や古もいるから大丈夫だとは思うが。

「少し待ってろ、今そっちに行ってやる」
『うん、ありがとう朝霧先生!』

まったく、図書検メンバーには、あれほど無断で先に進むなと言っておいたはずなんだけどな。

「ああ、なるほど、今年も眉唾ものの噂が流行り出していたのか?」
「そういう事、去年は確か……『世界樹の下で勉強すると記憶力が上がる』だったか?」
「確かそうだったと記憶しています。勿論、効果は0でしたが」

んで、今年は『頭が良くなる本』ねぇ。まったく、麻帆良の生徒は噂好きというか、何と言うか。

「それじゃあ、ちょっと様子見にいってくる、何か夜食用意してくれてたら、茶々丸にプレゼントがあるかも」
「腕によりをかけて御用意し、待っております」

それじゃあ、様子を見に行きますかね。








早乙女と宮崎が待機組みか。

「二人はここで待ってなさいよー。先生ちょっと中に入って様子見てくるから」
「あ、で、でも先生、一人じゃ……」

何、心配なんてする必要ないですよっと。これでも何度か適当に歩き回っているし、何よりここのトラップ如きにやられる先生じゃありません。最強のトラップとはお友達だしな。それに、皆もそこまでは進んでないだろう。さて、中に入って……誰も見てないのを良い事にヘシン! ぬこモード! えーと……『頭の良くなる本』って言ったら……メルキセデクの書か。二人の話じゃ本を見つけて、少し後に繋がらなくなったって言ってたからな。あの場所は……確かあの辺だったな。転移。

「……何か前に見た時と、部屋の構造が違うんだが?」
『フォフォフォ、それはわしが模様替えしたからじゃよ、タマ』

模様替えってレベルじゃねぇよ。何だこの大穴? 下の世界に繋がっていて、ゾーマでも倒して来いとか言いたいのか? ……ゴーレムからじいちゃんの声? 何やってるのこの人?

「で? 何でこんな事になってる訳?」
『うむ、それはじゃな――』

何々、丁度いい噂が流れていたので、ネギくんの試験にでも使わせて貰おうかと、んで部屋の構造をお勉強仕様に変え、ホイホイやってきた生徒達にもお仕置きを兼ねてどーん! と。

「じいちゃんやりすぎ。怪我したらどうすんのさ?」
『それに関しては問題ないじゃろう、何重もの対衝撃用の魔法障壁と、重力緩和の魔法をかけておったからのう。それに、安易に物に頼るなんぞ、学生のする事ではないからのう、お仕置きじゃ』

だからって、これはなぁ……まあ、聞けば、この下には食料や生活必需品が揃っていて、おまけに教材もあるんだそうな。テストまでの間、ここで勉強させ、間に合うように発破をかけ脱出させるらしい。ああ、そういえば直通エレベーターなんてもんがあったな。場所は知られていないが。

―――これは…人の気配? 誰だ? 噂に釣られたとしても、ここまで来れるとなると……こちら側の人間の可能性が高いが。―――あ、アレは!? 無駄に輝く銀髪、無駄に目立つ青と赤のオッドアイ、そして無駄に自己主張する黒い格好、中性的(笑)な顔は……ま、まさか。

「まさか……お前が…あの……噂(笑)の……漆黒の堕天使!!」
「へぇ? お前の様な猫又にも知られているとは、名が売れるというのも考え物だな。そうこの俺が―――漆黒の堕天使だ」

色々な人が、堕天使速報で君の事知っているよ! だから、有名になるのも当たり前なんだ! あんまりガンドルたんとかフカh(ryシスター・シャークティとか刀子さんの、機嫌を損ねないで欲しいな。

「それよりもだ、学園長! 麻帆良学園の長たる貴様が、学園の生徒達を危険に晒すとはどういう事だ! それが上に立つ者のやる事か!」

……何これ? 説教? つか、何でお前はそんな事を知っている訳? どこで情報手に入れたの? ストーカー? もしかしてストーカーなんですか?

「それに……ネギ・スプリングフィールドもだ! 英雄の息子だか何だか知らないが、教え子を危険な目に合わせるとは……やはり、俺が副担任になっておくべきだった様だな。学園長、貴様の決定が貴様の首を絞めているんだと理解しろ!」

二人に聞いた話だと、ネギくんは半ば拉致られた状況だったらしいんだが? あのネギくんが明日菜達に対抗出来る訳ないだろう、上下関係的に考えて……って、だからこいつは何でこんなに、今の状況……一部曲解してるけど、把握してる訳? ソースどこよ? あと、お前が副担任になれるはずないだろう、教員免許取って来い。……その前に麻帆良卒業しろ学生。

『ネギくんには不干渉だと、言っておいたはずじゃが?』
「そんなもの関係ないな。英雄の息子だと囃し立てて、持ち上げ、待遇を良くし。あまつさえ他の魔法使いは正義正義と……そんな奴等の指示に俺が従うとでも思っているのか!」

そんな事ないんだけど。確かに、正義正義うるさい子もいるけど、そういうの新米だけだから。個人個人守りたいものがあるから、麻帆良で魔法生徒や魔法先生やってるんだよ。組織の決定も大事だけど、いざとなったら守りたいものを優先する人ばっかりだよ、麻帆良は。お前のはただの協定違反だけどな。

「ネギくんの課題は妥当なもので、これから起こりうる試練も……英雄の息子だからと言って待遇の良くなるものじゃあない。むしろ、背負った名が齎す試練は、並の魔法使いじゃあ、到底突破出来るものじゃないって事理解してる?」

何も知らないお子ちゃまが、粋がって口ばかり動かしているなよっと。ちょっとだけお仕置き―――そぉい!

「ぐはぁっ!? な、何だ今のは……何をし、た…猫又ぁ!!」
「協定違反にお仕置きなのであります。何をされたのかわからない、何て言われてホイホイ教える程うっかりさんでもありません。この後、協定違反について、三大説教魔神達から有難いお言葉を貰って、反省し次に生かしましょう」
「―――く、くそ、こんな奴…原…く…ゃ」

面倒なので裏技でそそぉいと、退場して頂きます。丁度いい具合に気絶……堕天使くん気絶してばっかりだな。念話で三大説教魔神に事情を説明し、転移でさよーならー。今度は、もう少し色々と考えて、周りの状況を自分一人の目線で見ない様に行動して下さい。ネギくんも、漆黒の堕天使くんと言う存在は知っているけど、誰なのかは知らないからね、ネギくんから堕天使くんに接触しないと協定違反になるのですよっと。確か、今年の学祭りの時に、世界樹がどうたらこうたらで、その時に麻帆良の魔法使いと顔合わせする予定になってるらしいから、最低でもその時期までは協定が続くっぽいな。

「……あ、もっと弄れば良かった」
『じゃから、生暖かく見守ってやっとくれと言っておるではないか。彼が物の本質に気付かない限りは、のう』

視野が狭い人の相手をするのは、ニート的に疲れるから嫌なんだよ。俺の教え子でも弟子でもないんだから。油断して身体強化すら怠っていた、漆黒の堕天使くんが悪い。ぬこビームの時と一緒じゃないか。手加減するの疲れるんだぞ。

「……で? 生徒達は本当に大丈夫なんだよね? 嘘だったらじいちゃんの背中に張り付いてチャオズするから」
『フォッ!? それは勘弁じゃっ! し、心配せずともさっき説明した通りじゃ。それにアルくんもおるからのう』

ああ、司書のアル(ryが居るなら大丈夫だな。どうせ覗き見してるんだろうし。あとで、映像記録見せて貰おう。

漆黒の堕天使速報。協定を破り、対象に干渉しようとした所を、タマに撃墜されていました。皆さんも協定違反しないよう、心掛けて下さい。

「速報乙。それじゃ、上で待ってる二人を安心させなきゃいけないから、もう戻るわ。任せたからね? 怪我してる子とかいたら、全力でぬこ一閃だから」
『わ、わかっておる! ほれ、さっさと戻ってあげなさい』

はいはい、あーさーぎーりーへ・ん・し・ん! ついでに転移でそぉい!








「皆、無事だそうだよー」
「ほ、本当ですかっ!?」
「どんな状況だったの朝霧先生?」
「それは、本人達が帰って来てから、ゆっくり聞くといいさ。俺が話したらアイツ等の楽しみがなくなるだろ?」

まあ、綾瀬が約束を破った事に関してはアレだ……先生泣きそうだけどな。安心してもらったところで、二人を寮に送り、俺もエヴァの家に。注文通り、茶々丸が用意してくれていた、夜食を食べつつ説明。速報聞いて大体の事は察したらしい。

「明日から少しの間、ネギくんの代わりか……嫌だなぁ働きたくない」
「ぼーや達が居ない事で、あの能天気共もうるさくなりそうだしな、精々頑張るといい」

嫌味だろそれ。特に雪広がうるさくなりそうだな、ショタコンだし。まあ、あの子達も最下位脱出出来なかったら、ネギくんがクビになるって知ったら頑張るだろう。エヴァだって、ネギくん居なくなったら困る理由があるしな。ビーフシチューうめぇぇっっ!!

「美味しい夜食を作ってくれた茶々丸には、この指輪を―――」
「まさかのプロポーズ。予想外の急展開にどうしていいのかわかりません。マスター、私絶対に幸せになるので、結婚式でのスピーチを―――」
「何故私が貴様らの事を祝福せねばならんのだ! おい、馬鹿霧、ちゃんと説明してやれ!」

エヴァが何か言ってるが、全く耳に入らない。茶々丸の左手を手に取り、薬指に指輪を。

「茶々丸……」
「朝霧先生……」
「いい加減にしろぉー!!」

エヴァがうるさいので、せっかくの雰囲気がぶち壊しに。ちなみに、この指輪は新武装を転移させる召喚具だったりする。指輪に術式を刻み、装飾に竜の尾を魔法で加工したものを加え、同じく竜の尾を使っている新武装とリンクさせて、指輪に茶々丸の魔力を流し込めば発動し、召喚出来る仕組みになっている。新武装の方はまだ完成してないけどね。術式を完成させるのに、エヴァとアル(ryのところを行ったり来たりしたという、裏話があるとかないとか。レベルの高い魔法使いが知り合いにいると、色々助かるわ。

「私、このままマスターよりも強くなってしまったらどうしましょう?」
「もう封印状態のエヴァなんて目じゃないな!」
「ふ、封印さえ解ければ……」

このかの誕生日には、エヴァと試行錯誤して作り上げた鉄扇をプレゼント! これもチートな竜の尾を加工して加えている為、異常な強度を持ち、その上優秀な魔法発動体でもある、超優れ物。合気鉄扇術の修練も地味に行っているから、役に立ってくれるはず。

せったんの誕生日プレゼントはね……「仮契約カードで十分です」なんて、謙虚で可愛い事を言ってくれたから遅れてるけど、現在知り合いの刀工に頼んで、刀を打ってもらっている。夕凪は退魔には優れているけど、対人となると個人的に思うところがあるんだよな。あんな長いもん余裕で振り回す、神鳴流剣士が異常過ぎるんだよ。詠春おじ様の剣速なんて速すぎてもう……と、そんな訳でせったんにも小回りが効いて、いざと言う時に使える物を贈ってやろうかと。竜の尾大活躍だな!

「アキラには何をやろうか……」
「才能はあるのだが、スタイルが決まらない上に、本人の性格がなぁ……って、何故に私まで一緒になって考えている」

何かと面倒見てる内に情が移ったんじゃないかと言ってみる。今は気を重点的に鍛えてはいるけど、アキラって魔法の才能も地味にあるんだよな。メインは気で、何かあった場合は魔法とか……ちょっと先生の戦闘スタイルでも叩きこんでみようか? 「朝霧先生の戦い方学んじゃったら、私ニートになりそうで嫌」とか言われそうだ。

「弟子鍛えたりすんのって、意外と楽しいのな……」
「まあ、気持ちはわからんでもない。魔法においての正式な弟子、というのは持った事ないが」

俺の場合は合気柔術が主だったからね。詠唱魔法使えないし。今の戦闘スタイルだって、タカミチと修行している間に作り上げたもんだし。裏技は滅多に使わないけど。











「とまあ、そういう訳で、ネギくん居ないから、先生が働かないといけない状況になっちゃいましたー」
「どうしてそんなに落ち着いているのですかっ!? 行方不明ですよ行方不明!?」

ショタコン大暴走。まあ、落ち着きなさい、ちゃんと説明してあげるから。ネギくんがクビになるかもしれないーって、何処から知ったのかわからんけど、その辺適当に説明して、学園側が用意した場所でお勉強中と所々濁して話してやったのであります。

「ネギくん達の方は心配ないから、お前等もテスト勉強頑張りんさい。面倒だったけど、各教科担任に色々聞いて問題集作ってきたから」
「そ、そんなの……いつもの先生じゃない……」
「朝倉お前ぶっこぉすぞ!」

仕方ないだろ、ネギくん居ないし、今はテスト期間中なんだから。担任いなかったら、働かざるを得ないだろうがよ。俺だって本当はグータラニート先生やりたいんだぞ!

「超と葉加瀬、雪広と朝倉と那波は、問題集終わり次第、他の子達に指導してやってくれ、人に教えるってのも勉強になるからいいだろ。あと、普段やる気の無い奴も、今回は本気だせよー。わからないところがあったら、先生に聞きなさーい」

普段やる気の無い奴ってのもな。社会に出た時にそういうのは通じないからな、適当に済ませりゃいいってもんじゃない、課された仕事に本気で取り組めない様じゃクビ切られるかも……俺の事じゃね? まあいいか。

「今のところは教員免許も取り上げられる様子もないしな……」
「朝霧先生って、教員免許持ってたの? ずっともぐりの教師だと思ってた」
「大河内、お前問題集追加だからな! 教員免許持ってないと教師なんて勤まらんだろうが!」
「う、嘘だよ? だからその……泣かないで朝霧先生?」

泣いてないよ! まったく、人を何だと思ってるんだ。働きたくないけど、働かなきゃならない、警備員なんてつまらなそうだったから、暇潰しに教員免許取って教師になったんだよ。近衛の護衛もあるから、色々と都合が良かったしな。








俺が連続で教壇に立つという奇跡が起こり、時間が過ぎて期末当日。ネギくん達は……ちょっと遅れてるみたいだな。アル(ryから映像記録もらって見てみたけど、ネギくん魔法封印してたのな。まさか、図書館島に行く事になろうとは思ってなかった様だけど、ネギくん乙過ぎる。

―――予鈴が鳴ったな。まだ着かない……お? 何とか間に合ったみたいだな。脱出した後も勉強してたみたいだし、良い成績が取れる様に頑張りんさいな。

「俺が真面目に働いていたというのに、タカミチと言う奴は……」
「いや、僕だって働いて―――」
「最近、学園に居る時は広域指導員の仕事しかしてない癖に何を……ニート乙」
「他のクラスの英語を教えているの僕だから! 君と一緒にしないでくれ!」

そうだったっけ? ま、タカミチの場合は突然忙しくなる事があるから、いいんだけどね。んー、ネギくんも戻ってきたし、タマになって日向ぼっこしてこよう。







クラス成績発表日。2-Aの成績はどうかな? …………最下位? と思ったら1位? 採点ミスでもあったのかね?  ま、結果が出たんだし、ぬこにはどうでもいい事だな。ところで、ネギくん達は、あんなところで何してるんだ? まあ、いいか。近づいて軽く地を蹴り、明日菜の頭にそぉい。

『テストお疲れさーん、怪我してる奴とかいないか?』
『あ、明日菜さんが左肩付近に怪我を……』

ほほう? それは聞き捨てなりませんな? 映像記録によると、図書館島のトラップによる怪我ではなさそうだし。あの映像記録も、映ってるところと映ってないところがあるから、把握しきれてないんだよな。

『原因は?』
『恐らく、落下した時に僕を庇ったのが原因だと思います……』

まあ、ネギくん庇いたくなる気持ちはわかるからな。やっぱり何だかんだ言って助けてるじゃないか。どれ、治癒は苦手だが。

「あ、アレ? 痛みが少しだけ引いた様な……」
『んー、どうも治癒は苦手でな。この程度しか出来ないけど、我慢しておくれ』

気を送り込んでやってみたけど、俺と治癒術の相性が悪いのか大した効果は出なかったな。

「あ、今のタマがやってくれたの? ありがと、少し楽になったわ」
『いえいえ』

この程度しか出来なくて、逆に恐縮しちゃうわ。

『ネギくんも、正式採用決定おめっとさん』
『ありがとうございます。でも、僕……魔法の本に頼ろうとしたり、肝心な所で役に立たなかったり…本当に、教師になってもいいんでしょうか?』
『そういうところは反省して、次に繋げればいいんじゃないか? それも含めて人生のお勉強ですよー』

ぶっちゃけ、今回のは巻き込まれた側みたいだし。まあ、多少じいちゃんの介入もあったけど。自分で何処が悪いか気付いてるだけでも十分違うと思うしな。一度の失敗で諦めるよりは、その失敗を糧に頑張って欲しいとタマは思います。

さてさて、ぬこのお主人ちゃんである、このかは……せったんが付いていたから怪我は無いみたいだな。このかだけでも今なら大丈夫だとは思うけど、護衛役が付いてて悪い事はないし。他の面子も怪我……してないな。

『タマ、速報を聞いたのですが、堕天使と接触した様ですね?』
『あーうん。何というか……よくわからん奴だったけどな』
『実力の程は?』
『油断しまくってたみたいだから、それもよくわからんかったわ』

まさか、アレが本当の実力なんて事はないだろう、多分。それならそれで、自称している二つ名に負けていると言わざるを得ない。何やら刀の様な物を持っていた気もするけど……剣術を使うのか? 魔法剣士タイプなのかね?

『じいちゃんじいちゃん! 明日菜が怪我してたから、後でぬこ一閃ね!!』
『今度、豪華な食事でも奢るから勘弁してくれるとありがたいのう……』

……そんな事言われたら、ニートの俺はホイホイと奢られるしかないじゃないか! その今度とやらを楽しみにしつつ、本日最も物申したい事を――

『このか、後で図書検メンバーにお話があるから、集めといて』
「……………正直すまんかった」

――約束破っちゃ駄目ですよっと。





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