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朝霧先生(ry  42話 登校地獄でgdgd。その二。

戦闘と言う名のお遊びから離脱後の別荘。エヴァたんご機嫌斜め。まだチャンスがあるとは言え、吸血を邪魔されたのがムカついているか、それとも俺と茶々丸の仲に嫉妬乙しているのか。邪魔された、と言えば、何故に明日菜の蹴りがエヴァの障壁を抜いたのか気になる。確かに身体能力は高い子だったが、それでも障壁を抜くには力が足りないはず。……別にいいか。

「そんな事よりも仮契約の陣を!」
「仮・契・約! 仮・契・約! 約束は守ってもらいます」
「ぬぅ……し、仕方あるまい、だが、本当に通常の仮契約でいいのか? 失敗しても知らんぞ?」

茶々丸はガイノイドだからな、もしかしたら通常の契約方法じゃ出来ないのかもしれないけど。試す事に意味があるんだよ。

「……といいますか、アレ程「新米の魔法使いのぼーやになんぞ」と言っていたのに、どうして追い詰められたんですか、エヴァンジェリンさん?」
「……ハンデをくれてやるつもりで、魔法のみで戦り合ったら追い詰められた、反省はしている」

契約の陣をカキカキしつつせったんに答えるエヴァ。まあ、最初から、手なんか抜かないで使えるもの全部使ってたら、エヴァがそう簡単にやられる筈がないからな。こればっかりは、ネギくんを侮ったエヴァが悪い。……そういえば脱がされたんだったな、賭けは俺の勝ちだぜ、ひゃっほー!!

「刹那さんはそこで、私と朝霧先生の濃厚なキスシーンを眺めていて下さい」
「何が悲しくて、貴女がキスしている所を見なくてはいけないんですか?」

茶々丸の顔を見ながら、目を細めつつ呆れる、といった感じのせったん。

「屈辱に顔を歪めている貴女を見下ろしながら、嫉妬乙、と言って差し上げたいからです」

いや、さすがのせったんでも、そこまで露骨に反応しないと思うよ、だって初心だし。むしろ顔真っ赤にして、両手で顔を隠しつつ、指の隙間から覗き見るに違いない。……それはそれで可愛いな。

「そら、書き上がったぞ。キスでも何でも好きにしろ」
「それは、最後まで致してもいい、という事でしょうか?」
「誰もそこまでやれとは言っとらん! いいから黙って陣の上に立てっ!」

せったんとエヴァが見てる前で、さ、最後までなんて……恥ずかしくて出来る訳ないじゃないかぁ! と、心の中で悶えつつ、仮契約の陣の上に茶々丸と二人で立つ。俺の身長がひk……若干、足りない為、茶々丸を見上げる形になってしまう。

「……この場合、俺が背伸びしてキスした方がいいのかね?」
「朝霧先生のお好きな様に、と言いたい所ですが、ここは是非に私の方からさせて頂きたいと……」

男が背伸びしながらってのも、何か情け無いしな。せったんの時は俺からだったし、今回は茶々丸からしてもらう事にしよう……これはこれで情け無い様な気がするけど、気のせいだろ。ここは、あの時のせったんを見習って、緊張(してる振り)しながら、眼を閉じて待ってみよう。

「……きもい」

うるせぇ、チャチャゼロぶつけんぞエヴァ!

「それでは朝霧先生―――頂きます」
「んむぅっ!?」

頬に手を添えられたと思ったら、驚きの早さで唇が奪われた。瞼の向こうからでもハッキリわかる程、陣が光を放つ。胸の奥から、自分と茶々丸の何かが繋がる様な感覚。

――“仮契約”――

もしかして成功したのか? って、茶々丸っ!? もう契約完了したっぽいからっ!?

「ん…はぁ……むっ……ん、ちゅ……」
「ちょ…むぅ~~~!!」

わざとらしく音を立てながら、舌まで絡ませてきた。おまけにそのまま押し倒される始末。これが食べられると言う事ですね、わかります。されるがまま、口内を蹂躙される……ちょっと気持ち良くなってきた。少しの間、唇が離れたと思ったら、今度は優しく、軽く何度もキスされる。これはやばい。

「―――おっと、夕凪が滑りました」
「―――っ!?」

このまま最後まで逝っちゃえよ! な雰囲気だったのを、せったんのわざとらしい行動で壊される。何か、茶々丸が吹っ飛んでったみたいだけど、峰打ちだよねせったん?

「くっ……もう少しでリアル子作りな雰囲気でしたのに。想像していた通り、刹那さん嫉妬乙です」

何事もなかった様に立ち上がり、せったんを冷めた眼で見ながら言う。

「別に嫉妬ではありません、夕凪が滑っただけです。仮契約の為のキスなのに、無駄に時間を掛け、変な雰囲気を作った茶々丸さんに、夕凪がイラっとしたのでしょう」

どうやったら刀が滑って、ピンポイントで茶々丸にヒットするのか小一時間(ry。いや、まあ……アレは誰でも止めたくなるよな。目の前でやられたら、俺も絶対にやるわ。

「最初は、顔を真っ赤にしながら貴様等を見ていたんだが……アレではなぁ。まあいい、何の悪戯か知らんが仮契約が成立したぞ。仮契約カードのおまけ付きでな」
「―――それは本当ですかマスター!?」
「おおうっ!?」

今さっきまで、せったんと睨み合ってたと思ったら、瞬間移動かと言わんばかりの反応速度でエヴァの目の前に。驚くよな、俺だって驚いたわ。いや、仮契約カードまで付いてきた事に。

「落ち着け、近いぞ茶々丸。ホラ、見ての通り、お前の仮契約カードだ」

どれどれと、せったんと茶々丸と三人で覗き込んで見る。確かに仮契約カードだな。絵柄はメイド服のスカートを摘みながら微笑んでいる茶々丸……の頭にタマ。せったんのもそうだけど、何故かタマが付いてくる件。数字は10、出席番号か、せったんもそうだったな。星辰性は……冥王星、徳性は愛で……方位は中央か。色調が銀なのはガイノイドだからかな? アーティファクトは“魔王を補佐する者”(ワタシトモ・オハナシシヨウ)……ネタだろこれ。

「“魔王を補佐する者”か、まあ、二重契約だからな、私の影響も多少はあるのだろう」
「読み方が思いっきりネタっぽい所なんかは、朝霧先生の影響でしょうね……呼び出してみてはどうでしょう?」

アーティファクトって、従者に影響されるもんなんじゃないの? 別にいいけどさ。俺も、どんなアーティファクトか見てみたいしな。

「それでは―――“アデアット”」

出てきたのは……あるぇー? どっかで見た事のある様な物が……これ創ったの絶対にオタクだろ。

「まんま、ブラスタービットじゃねぇか……」
「レイジングハートがないのにどうしろと言うのでしょうか?」

茶々丸の言う通りだ。今、茶々丸の周りに浮かんでいるのは四つ。ブラスタービットはレイハさんがあるからこそ、その存在が輝くと言うのに。まあ、カッコいいけどさ。

「………えい」
「ぬおっ!?」

おおっ! ビットが高速で移動しながら、エヴァを魔力のロープで縛り上げたぞ!

「………そいや」
「―――っ! 何をっ!?」

今度は、ビームみたいのを撃ち出した。一発の威力は、俺の魔法の射手くらいだな。込める魔力の量を増やせば威力も上がるだろう。つか、よく避けられたねせったん。

「ふふ……刹那さんのアーティファクトはただ短刀と飛ばすだけなのに対して、私の“魔王を補佐する者”は捕縛も射撃も可能と」
「捕縛くらい、私の“七首・十六串呂”でも可能です。それに数は私の方が多い」

いや、張り合わなくてもいいからね? 俺からしたらどっちも羨ましいですよっと。遠隔操作で敵を攻撃出来るとか、男のロマン詰め込まれすぎだろ、二つとも。

「どうでもいいがな、縛ったまま放置するなっ!」
「自力で抜け出してんじゃん」

別荘の中だから、それくらい楽勝だろう。この魔法のロープも込める魔力を増やせば、強者でも封じれそうだ。せったんのといい、茶々丸のといい、使い勝手良すぎだろう常考。

「ちなみに、マスター権はどっちが上なの?」
「そうですね、数値にするのならマスターが100で朝霧先生が90、契約が早かった分、マスターの方が若干高い様です。気持ち的にはマスターが5で、朝霧先生が42000なのですが」

まあ、後から契約した方が下なのは当然だわな。マスター権が1位じゃなかったら、エヴァ怒るだろうし。個人的には、茶々丸の気持ち的な方を優先して欲しいところだけど。というかその数値だと、誰かと融合しなくちゃいけないのか、俺?

「農民扱いされてますよ、エヴァンジェリンさん?」
「こいつらの戯言に付き合っていると、頭が痛くなってくるから放っておけ」

失礼な、俺達の仲が良すぎだからって、そんなに妬まなくてもいいだろうに。エヴァ、嫉妬乙。さ、て。んじゃあ、何食わぬ顔で寮に戻りますかね。それではタマにヘシン! せったん連れて別荘から脱出!








「アキラのおっぱいからこんばんわ」
「……ぶっていい?」

や、優しくなら……いいよ? とは言っても、別にアキラの服から出てきた訳じゃない、アキラのおっぱいにしがみ付く様に都合よく、転移してきたのでありまする。と、このかも居たのね。

「エヴァちゃんとネギくん、戦ったんやろ? 何やネギくん、凄く微妙な顔しとったけど、タマ何したん?」

特に何も、と答えておく。ちょっと自分の背中に、認識阻害の札を5枚程貼り付けて、ネギくん側からは見えない様にして、茶々丸の頭の上から鑑賞していただけなのであります、途中で剥がれて姿晒しちゃったけど。あとは……ネギくんに衝撃の新事実(嘘)を教えてあげただけだな。

「新米の魔法使いにしては、中々の魔法を使っていたのでありますよ」
「それでもやっぱりエヴァさんには、敵わなかったんだ?」

エヴァもハンデなんて付けて戦ってたからねぇ。追い詰められたよ、と伝える。んま、そこに茶々丸(とその頭に乗った俺)が登場して、形勢逆転。何だかんだとやっている内に、明日菜が来て今回は流れましたよっと、ご報告。

「明日菜、やっぱり関わってしまっとるなぁ、大丈夫なんやろか?」

うーむ、タマ的にはあまり関わって欲しくはないけど、今回の一件で明日菜には少し思うところがあったからな。もしかしたら、先天的なものなのか、後天的なものなのかはわからないけど、希少能力の持ち主の可能性が高い。この辺りの事情が、このかと同室にしている理由なのかもね。明日菜の護衛と言う訳じゃないから、あまり気に掛けてやる事は出来ないけど、少しは融通してやらないとな、稀有な能力を持つ者が狙われるってのは俺が一番わかっているんだし。

「あ、茶々丸と仮契約した」
「え? でも茶々丸さんって、ガイノイドだからどうのって前に言ってたよね?」

その辺はよくわかんないな。仮契約自体、色々と矛盾を孕んだシステムだから。まあ、何事も例外があると言う事にしておこうと思っておりまする。茶々丸の戦力増強は俺の望む所でもあるし、本人も喜んでくれたみたいだしな。まあ、途中で……

「せったんが嫉妬乙してくれたりと、中々に嬉し恥ずかしな展開だったのであります!」
「おおっ! せっちゃんが嫉妬とな? それはまたえっらい、レアな展開やねぇ」

別荘での事を思い出したのか、若干、頬が赤いせったん。無言で俯いている、そんな姿もキュートであります。

「ああ、言うの忘れてたけど、アキラの注文の品、もう少しで完成するよー」
「ホント? うわー…凄く楽しみだ。今からワクワクして待ってる」

むー、何と言う可愛い反応。普段弄られまくっている俺からすれば、こういう反応が見られるのは嬉しいね。アレも障壁強化と気の形状変化だけじゃなく、魔法と気を効率よく運用する為のサポート的な役割も担っている、素晴らしいレアアイテムになる予定だから、俺の戦い方を学ぶアキラに取ってはピッタリだな。

「他にも、このかやせったん、それとアキラ用に、防具的な物を製作中。戦闘服に組み込む予定だから楽しみにしておいて」
「至れり尽くせりですね、あの収穫とて並の激痛ではないでしょうに……」

ふふん、心配しなくてもあの程度の痛みなら、慣れっ子なのでどうという事はないのでありますよ。それよりも、おまいさん達が傷付くほうが嫌だからね。修学旅行には間に合わせたい代物であります。

「えと、最終形態やったっけ? せっちゃんの話やと、もふもふ力が遥かに増すとか……見たいなぁ」
「今度見せてやるよ」

別荘内なら、時間もあるしな。また、調子に乗って収穫祭とかやるかもわからんし。

「ふむ、それでは一足先に、このかの部屋に戻ろうかね」
「問題を起こした本人が戻るのは、どうかと思うよ?」

何、その程度の事なんて小さい事なんだよ。今回の一件で、ネギくんは知らなければならないから。スプリングフィールドという名を持つ意味を。エヴァの封印が解けたのなら、それはそれでいい。ネギくんが死ぬわけでもないからな。だけど、今のネギくんは、まだ視野が狭いところがあるからね。そのままじゃあ、万が一の場合が起きた時に、本人が苦労する事になる。力を振るうだけが魔法使いではない、だけど力が必要になるってのは、そういった事態に対応する為だな。

漆黒の堕天使速報。漆黒の堕天使は力を溜めている様です。

「……意味がわからん」
「何か珍しい速報、だよね」
「……どこで力溜めてんのやろ?」
「図書館島の様に何かをするつもりなのでしょうか?」

それは勘弁して欲しい。









で、アキラの部屋から転移で、ベッドの下にタマ参上。気付いていない二人の前に、ひょっこり顔を出して。

「にゃーん」
「な、タマっ!?」
「た、タマさん!?」

そこまで驚く事ないのに。エヴァ達の事でも話し合ってたのかね? 今後の対策とか、お母さんの件が嘘でどうたらとか。

「あ、あんた! 何でここに居るのよ!」
「そりゃお前、ここがお主人ちゃんの部屋だからに決まってるだろう」

何を今更。お主人ちゃんの部屋は俺の部屋でもあるんだぜ?

「そういう事じゃないわよ! ネギ襲っておいてなんで、何事もなかったかのようにここにいるのかって聞いてんの!」

見てただけで、一切手は出して居ないよっと。口は出したけど。

「た、タマさんは……エヴァンジェリンさんの仲間なんですよね?」
「仲間っていうよりかは、お友達ってところかね」

付き合い長いし。エヴァと初めて会ったのも、確かここに封印されて少し経った頃だったはず。チャチャゼロは心の友だし、茶々丸は……愛してる、だからな。……仲間と言えなくもないかもしれないけど、今回の件ではエヴァの仲間というより、茶々丸の仲間と言った方が正しい。

「ネギくんの敵か、と言えばそうでもないし、そうでもある。基本的にフリーダムなぬこだから、どっちにでも行っちゃうんだ!」
「タマだって、ネギと同じ魔法使いでしょ? だったら何で助けてあげないのよ!」
「お前、俺が普段から何て言ってるか覚えてないの?」
「…………まさか、働きたくないから、とか言わないでしょうね?」

実はその通りなんだな。ネギくんの補佐役ではあるけど、こういった事態になったからって、手を貸すとは言ってないし、言われてない。これが、このかに関わっていたりしたら話は別だけど。エヴァ本人も命までは取らないってアキラに誓ったし、助ける必要性がないと、言わざるを得ない。

今後の事を考えるなら、勝つにしろ負けるにしろ、経験にはなるだろ。そこで、もし心が折れる様なら、夢なんて捨てて田舎に帰ればいいだけの話だしな。今後、ナギ・スプリングフィールドに関わっていくのなら、相応の覚悟が必要になるって事さ。救われた人達が居るのと同時に、恨んでいる人も居る……まあ、大半は悪人だろうけど。英雄って大変だね。ネギくんの夢には、無駄に厄介な試練が付き纏うのでありますよっと。

「ま、適当に頑張りなさい」
「ちょ、ちょっと、それ冷たくない? ネギはまだ子供なのよ? 少しくらい手を貸して上げたっていいじゃない! エヴァちゃんの情報を教えるとか……」
「聞けば何でも答えてくれる、なんて思ったら大間違いなのでありますよ。それに、この道を選んだのなら、子供も大人も関係ない。世の中には、選択すら奪われて、無理矢理その道を選ばされた人間もいるんだから」

魔法って言うのは厄介なものでね、人を救う事が出来るけど、殺す事も簡単に出来るんだよ。それがたとえ、子供だったとしても。だから、子供なんて言い訳は通じない、明日菜の様な一般人なら……その反応が正しいけどね。もし、ネギくんがただ“立派な魔法使い”になりたいってだけだったら……ま、多少は違ったのかもしれないけど。

「と、まあ、色々言っちゃったけど、今回はエヴァにも少し手を貸しちゃったから。特別に教えてあげようじゃないか」
「……本当ですか?」
「ホントホント。えー、まずは、エヴァがネギくんを狙う理由についてだな。これに関してはエヴァの言っていた通りなんだけど」

話はそれだけじゃないのであります。昔のエヴァはそりゃもうやんちゃだったらしく、色々とやっちゃってた訳で。そんな時にナギ・スプリングフィールドと出会い、何だかんだあって、呪いを掛けられて麻帆良に封印されてしまいましたよっと。

「お父さんに……ですか」
「そ、どういう風に決着が付いたのかはどうでもいいとして、エヴァが戦いを挑んで、ネギくんのお父さんに負けてしまった訳ですな。じゃー次ー、何で血を吸う事が出来るのー? これは簡単」

エヴァが真祖の吸血鬼だからだよ。しかも600年を越える年月を生きてきたね。今は封印状態で、魔力とかもアレだけど、全盛期はもう凄かったらしいよ! と、教える。だいぶ噛み砕いてるけど、深くは教えない方がいいだろ。

「んで、その呪いを解く為には、ネギくんの血が必要となって、現在に至るという訳さ」

ま、この話を聞いてネギくんがどう思い、どう行動するかは本人の自由。リベンジするのもいいし、血を提供するものいい。ただ、ナギ・スプリングフィールドの尻拭いをする必要もないとだけ言っておこう。きっかけは確かに、そうかもしれないけど、動くのならネギ・スプリングフィールドとして動きなさいな。このままネギくんが動かない場合は、エヴァ達が仕掛けて来るけどな。その時は、ネギくんらしい方法で動けばいい。

「……タマさんは、どうするつもりなんですか?」
「俺? んー……場をかき乱すのは俺の十八番だから、何かするんじゃない?」

敵に回る可能性もあるけどな。その時は遠慮なく討ちなさい、と言っておく。俺から仕掛けるなんて事はないと思うけど、事態がどう動くのかなんて予想出来ないし。

「色々考えて、悩みなさい。俺が答えをあげる事は出来ないんだからな。……エヴァとネギくんの経験差を考えると……相談ぐらいなら乗ってあげるから。ただし、行動するのはネギくんの意思で」
「行動するのは……僕の意思」

そう。そうなる過程もきっかけも、行動して動くと決めたなら、その時だけは頭の中から放り出して自由に動きなさい。ネギくんは少し、真面目過ぎる所があるからな。

「あ、エヴァの吸血は、満月の時か、何か別の要因でも働かない限りは出来ないから」

このくらいなら教えておいてもいいだろ。初めての敵が真祖の吸血鬼なんて、悪夢以外の何者でもないし。心に余裕が出来ないと、動けないだろうからね。

「明日菜は……お前に何か言っても、結局感情で突っ走っちゃうと思うから、言わない」
「ちょ、ネギと私の扱いに差があるんだけどっ!?」

だって、明日菜だしー。お前の行動が一番予測出来ない。関わるなって言っても、きっと関わるだろう。それなら俺は、明日菜が大事に至らない様にしてやる事しか出来ないよ。










まったりぬこスタイルで過ごす。朝、少し気になってネギくんの様子を見てみたところ、多少の緊張はあるものの、大丈夫そうだったな。普通なら、トラウマにでもなりかねない事態なんだけどね、ネギくんやっるー。パートナーがどうのこうのと、独り言は言ってたがね。確かに、相手にパートナーが居る以上、戦い慣れてないネギくんには必要だろうな。ま、ちゃんと事情を話して、お互い納得した上できちんと責任を取るのなら、誰を従者にしても構わないけどな。このかは予約済みだから駄目だけど。

―――って、今のは……結界を越えられた? 反応が小さすぎてイマイチわかりにくい……襲撃者の場合はもっと前にわかるからな。

「どうすんのエヴァ?」
「面倒だが探すしかあるまい……」

本当に面倒臭そうだな、いや、俺だって面倒だけど。働きたくない……が、茶々丸との仮契約の件で借りが出来ちゃったから、少しくらいはお手伝いしないと。………誰だか知らんが、俺のニートライフを邪魔する奴なんて、ぬっこぬこにしてやんよ! さーて、お馬鹿さんはどこかなぁ? 屋上から見える範囲に居てくれると助かるんだけど。眼に魔力を込めて、視力を強化する。マナマナの魔眼ほどじゃないけど、眼には自信があるのでありますよ。さすが、百年くらい生きたぬこの眼。

「………………見つけた」
「ん、案外早いじゃないか。で? どんな奴だ?」

あれは、オコジョ妖精だな。迷い込んだのか? 何かを探している様だけど……魔法使いのサポートとして派遣されたのなら、じいちゃんに連絡が行くはずだし、結界を破ってまで麻帆良に来る必要もないからな……こういうのが一番扱いに困る。敵なら迎撃するだけだから簡単なのに。

「……………………………面倒だから撃つわ」
「ふむ、私も眠たいからなぁ……あのオコジョは運が無かったと言う事で―――撃ってしまえ」

幸いにも、人が居る所には入り込んでないからな。ぬこビームで狙撃するなら今がチャンス! 身体の中で魔法の射手を三つ作り出し集束。威嚇射撃みたいなもんだし、あの小ささじゃ当てられそうにないから適当にぶっ放すとしよう。

「ぬこビーム(笑)!」

口から放たれた魔力がオコジョに向かって行く。向こうも近づいてくる魔力の砲撃に気付いたみたいで、慌てて回避行動を取っている。

「……逃げられたな」
「ちっ、下手くそめ」

この距離で当てられる訳がない。スコープでもあれば多少は命中率が上がるかもしれんが、ぬこの身体じゃどうしようもないからねぇ。マナマナなら、この距離でもスコープ無しで当てられそうだけど。

「仕方ない……ちょっと追ってくるわ」
「任せた。私は―――寝る」

この陽気だしな……くそ、羨ましい。この怒りは……オコジョにぶつけるとしよう!




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