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朝霧先生(ry  43話 登校地獄でgdgd。その三。

あの後、ぬこビームが着弾した地点を中心に探してみたものの……視界に入ったと思ったらすぐに逃げられてしまう件。ぬこビームの所為で警戒されている様だ。魔力も極端に低い為、感知する事が出来ないまま、結局、逃げられ見失ったので、一先ずエヴァの家に。しばらく経った後に、このか達が到着、いつも通り別荘へ。試しに白いオコジョを見なかったかと聞いて見たらビンゴ。どうやら、あのオコジョはネギくんのペットらしい、名前はカモ。

「なるほどな……ぼーやにも助言者が付いたという訳か」

まあ、新米の魔法使いには丁度いいんじゃないかと。正直、助言者無しでエヴァと茶々丸に……助言者付いても勝てなさそうだな。居るのと居ないのじゃ違うからマシか。これなら、俺が手を貸す必要もないだろう。安心して場をかき乱せる! と言っても、イマイチ面白そうなのが思いつかないんだよなぁ。まあいいか。それよりも!

「アキラに頼まれてたの、完成したよー」
「ほ、ホントっ!?」

本当であります。アレやコレやと試行錯誤して、ようやく完成しますた。基本的な使用方法は『ぬこの石』と咸卦法を参考に、右手の篭手は気、左手の篭手は魔力を効率よく運用出来る様になっている。今は同時運用の効率化が主だけど、修練を積み重ねれば咸卦法に至るのではないかと。時間は掛かるだろうけどね。今は気と魔力の同時運用を極めてもらわないと。融合はそれよりも何段階も上のレベルだし。……アキラが目をキラキラさせて待っているので、篭手を渡し装着してもらう。

「試しに、右手に気を集束させてみなさいな。形状はアキラの思い描く通りのものになってくれる筈だから」
「うん、頑張ってみる」

うむ、気での身体強化も瞬時に出来る様になってるな。これは師匠としても鼻が高い。続いて気の集束と形状変化。ま、これは初めてだから、慣れるまでは多少時間が必要だろう。ん、右手に集束した気が徐々に剣を作り上げていく、これを瞬時に出来るレベルまで引き上げるのが当面の目標だな。さて、次は……

「それを維持したまま、魔力を左手に集中して障壁を展開させてみ」
「い、維持したままはちょっと……やってはみるけど」

大丈夫、篭手がちゃんとサポートしてくれるから。通常のアキラの障壁は、他の魔法使いの障壁よりも1ランク下がった程度の堅さしかないが、篭手の効果により対物対魔、両方の防御力が強化されるはず。……一応、展開出来たみたいではあるけど、少しきつそうだな。ま、これは要修行なのであります。

「気と魔力の同時運用に馴れたら、瞬動教えるから」
「ふむ、確かに貴様本来の戦い方を学ぶと言うのなら、必須技能ではあるな」

アキラには、全てを叩き込むつもりだからね、ニート以外。裏技も、今の所は俺以外に使える奴を見た事ないし。ま、その為に瞑想で気と魔力のコントロールを昇華してもらってる訳だからな。タカミチが数年掛けて咸卦法を習得したのに対し、俺は気と魔力の同時運用を極めた……んだと思いたい。決め手に欠けるのは確かだけど、その辺りは他で補えばいいだけの話だからね。

このかの方は、コントロールも様になってきたので、まず戦いの歌を覚えてもらった。無詠唱で出来る様になるまで続ける予定。このかの馬鹿魔力なら、戦いの歌で身体強化しただけで、かなりの戦闘能力を発揮する事が出来るはずだからな。他の魔法は二の次……と言いたい所だけど、本人の希望があったから、魔法の射手と初級の治癒魔法も覚えてもらう。どちらも戦いの歌と同じく、無詠唱で扱える様になってもらうのが目標。……やべぇ、この三つを極めるだけで、かなりの強者になってしまうな。

「せったんの調子はどう?」
「じ、実は……一瞬、本当に一瞬なのですが、融合に成功しましたっ!」

な、なん…だと…? ず、随分早いじゃないか、せったん。一瞬とは言え、気と魔力の融合に成功するとか、間違いなく才能だわ。普通なら、そこに行くまでもっと時間が掛かるはずだからな。せったんも嬉しそうだ。

「……周りがどんどん強くなってくわ」
「裕香やって、やる気ないだけで本当は強いやん。 えーと、本当はSSSやけど、面倒やからBって感じで」

そんな事ないけどな、いつもギリギリでなのでありますよ。裏技とかはなるべく隠す様にしてるけど、力自体は隠してないからね。砲撃は男のロマンなので、本来の戦い方は封印中。堕天使くんには使ったけど、俺が何したのかわかってないみたいだったから、どうでもいいし。

「そういえば、私の新武装はどうなりましたか?」
「ああ……完成したぞ? 私ともあろうものが、つい、童心に帰って色々とやりすぎてしまったが」

アレはなぁ……刻まれた術式見た時はびっくりしたわ。茶々丸最強なんじゃね? とか思い始めてる。最強モードの茶々丸を相手にする奴には、同情せざるを得ない。“魔王を補佐する者”で相手の動きを封じている間に、アレをぶち込むと……鬼畜過ぐる。









次の日。ネギくんが優秀なおかげで、普段は広域指導員もどきをやってるだけでいいはずなのに、今日は瀬流彦先生が急用で出てる為お仕事。代理はネギくんでも良かったらしいが、いつもサボってニート生活を満喫している俺に、新田先生が仕事を回してきた様なのであります。そんな訳で3-Aの授業を受け持つ……つっても、俺の授業なんて、ただ喋って遊んでるみたいなもんなんだけどな。

「今日は何しようかねぇ?」

個人的には昼寝か酒盛りがしたいんだけどなぁ。

「センセー」
「はい、朝倉」

ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら挙手。新しいネタでも仕入れたのか?

「最近、一部の生徒と仲がよろしいところが目撃されている訳なんだけどー、どうせやる事ないんだったら、その辺の話をしてほしいなー、なんて」

このパパラッチが。一部、じゃなくて色んな生徒と仲がいいんだよ俺は。確かに、最近は弟子達やせったん、茶々丸にエヴァの別荘メンバーと一緒に居る時間が増えてるけど。

「先生にも色々あるんだよ、としか言えない」
「色々って何? はっ! もしかしてネギくんとあんな事やこんな事を…………アレ? 来た、キタキタキタ!」

それは確かに少しだけある、ウホッ的な意味じゃなくてな。だから早乙女、お前は少し自重しろ。ニートなのに色々とやる事も考える事もあるのであります。特に頭が痛いのは修学旅行。京都本決まりっぽいし。一応、お弟子さん達は鍛えてるけど、何があるかわからんからなぁ。麻帆良から出たくないでござる!

「ま、俺の事は一先ず置いておいて、逆に聞くけど朝倉はどうなのさ? 何かすとろべりんな話ないの?」
「私は今の所ないねぇ。出会いがある様で、中々ないんだよね」

朝倉の場合は探す気が無いんじゃないかと。いくらでも居るじゃないか。瀬流彦先生とか、瀬流彦先生とか、あとは……瀬流彦先生だな。つか、3-Aの子らはレベルが高いのに、そういう浮いた話なんて滅多に聞かないんだよな。今の所は柿崎くらいか?

「朝霧先生」
「何だー佐々木」
「朝霧先生の好きな女性のタイプはー?」

これはまた唐突だな。いや、話の方向的にはあってるのか?

「特にこれと言ってないなぁ。しいて言うのなら、好きになった人が好きなタイプかねぇ。あ、世話好きの人とかいいな、ニート的な意味で」
「身の回りの事くらい自分でやろうよ、先生……」

それは無理な話だな佐々木。やったとしても本当に少しだけだよ。家事なんてまともにやった事ない。近衛に至っては、俺が一人でやると何が起こるからわからないから、怖くてやらせられないって言う程だし。

「家にあるものも、酒とか書類とか、その辺しか把握してないんだよ。むしろ、掃除してくれている、絡繰の方が把握してるんじゃないか? あ、絡繰、愛してる」
「私もです、朝霧先生」

エヴァは……突っ込みたそうな目でこちらを見ているが、何とか堪えてる様だ。

「先生ー、私も愛してるから、何か美味しい物でも奢ってー」
「心にも無い事言うな明石。お前は明石教授に頼みなさい」


研究を中断してでも、喜んでしてくれるはずだ。つか、変なところだけ、姐さんに似てるのなお前。

「朝霧センセ、私も愛してるアル。だから今度また組み手を―――」
「お前と組み手したら、楽しすぎて日が暮れるから、また今度な」

つか、『愛してる』って流行ってんのか? 朝倉の言う通りになっちゃったの?

「まあ、愛してる愛してる言うのは構わんけど、そういうのは好きな相手に言ってあげなさい。雪広は自重、神楽坂は自分を信じろ! 宮崎は勇気を持て!」
「宮崎さんは応援して、私には自重しろとは、扱いに差があり過ぎますわ!」

だってお前、雪広だぞ? いつ、ネギくんが性的な意味で食べられてしまうか、先生心配で心配で……まてよ。従者的に考えると、雪広ってネギくんのパートナーに合いそうだな。甘やかし過ぎるのは……要改善だけど。

「命短し恋せよ乙女、皆も好きになったら一直線に行けよ? 後悔し無い様にな」

一直線に行きすぎるのはアレだけど。









とまあ、そんなこんなで授業も終わって、広域指導員と言う名のサボリも終わり、時間が出来たので、別荘に持ち込む酒を取りに、我が家へ戻ってきた訳なんだけど……珍しくお手紙が届いているのでありますよ。……ネカネさんからか、打ち切り漫画読み終わったのかな? 取りあえず、内容を確かめてみようと思い手紙を開く、するとちっさいネカネさんが出てきた……危うくポされるところだったぜ!

『お久しぶりです、朝霧さん。送っていただいた打ち切り漫画、楽しく読ませて頂きました』

どう楽しんだのか気になる。内容を純粋に楽しんだのか、打ち切られ方を楽しんだのか……後者だろうな、ネカネさんだし。

『お話は変わりますが。先日、下着を二千枚盗んだ罪で捕まっていた、オコジョ妖精が脱獄してしまった様でして……そのオコジョ妖精はネギのお友達なので、もしかしたら、そちらに向かったのかもしれません。そちらでオコジョ妖精を見かけたら、麻帆良学園長経由で校長に連絡を下さい』

……はい? つまり、あのオコジョは……立派な侵入者だったと、そういう訳ですか? つか、下着二千枚盗むとか……アホだろ。俺は変態紳士には理解があるが、ただの変態を理解しようとは思わない。この変態淫獣には、お仕置きが必要ですなぁ。

『あ、そうそう。今度は登場人物のインフレが止まらない漫画が読みたいです。それではまた』

インフレが止まらない漫画というと、ドラゴンボールは持ってたよな。じゃあ、BLEACHとかSAMURAI DEEPER KYOとか送ってあげようかな。バトル漫画なら大抵の物が当てはまるけど、個人的にインフレが酷かった物を。

さーて、んじゃ、変態淫獣を探しに行きますかね。多分、ネギくんと一緒に居るだろ……ああ、面倒面倒。取りあえず、タマにそそぉいと変身。……あいつ食べてもいいのかな? でも生じゃ食いたくないなぁ。茶々丸に調理してもらおう。







と、変態淫獣を探しに出てきたら、明日菜とばったり。基本的に、俺が何もしないとわかっているから、警戒される事もないですよっと。明日菜、急いでるみたいだな、何かあったのか?

「漏れそうなの?」
「違うわよ! 捨てられてたネギのお姉さんの手紙を見つけて見てみたら、あのオコジョの事が……」

あーなるほど、つまりは俺と同じで探しに来たって訳だな。ひょい、と明日菜の頭に乗ってごっ! 探せ探せー。

「あ、居た! 何かやってるみたいよ!」

アレは……もしかして仮契約の陣じゃないだろうか? 何? もうパートナー候補見つけた……って、ありゃ宮崎じゃないか。

「や、やっぱり駄目です! 事情も話してないのに、勝手に契約を結ぶなんて僕には出来ませーん!!」

ぬおっ!? ネギくんの魔力がまた! その魔力に反応して陣が消え去った。宮崎は……気絶している様だな。つか、事情も話して無いとか、わからん事だらけなんだが……何があったのさ?

「あー!! 俺っちの計画がぁ……」

お前の仕業か変態淫獣。大方、ネギくんをそそのかして、誰かと仮契約させオコジョ妖精の仕事に付き、犯罪を帳消しにしようとしたってところかね。

「このエロおこじょ! あんたネギ騙くらかして、何企んでたのか知らないけどね。お姉さんからの手紙見たんだから!」
「げぇ!? 」

持っていたネカネさんからの手紙を見せ付ける。ネタはとっくに上がってんだよ! さーて、どうしてくれようかね? と、その前に確認確認。

「で、何しようとしてたのさ?」
「じ、実は……」

俯きながら語り出すネギくん。やっぱり、俺の思ってた通りだったか。でも、最後は自分の意思でそれを止めたじゃないか。それが出来るのなら、ネギくんには言う事ないよ、よく我慢した。

「僕……先生なのに……魔法使いなのに……何も知らない宮崎さんを……」
「あのね、あんたは騙されただけなんだから、それに、ちゃんと止めたじゃない」

そう言って頭をポンポン叩きながら慰める明日菜。心なしかネギくんの顔が赤い様な……はっ! こ、これは古来より伝わる、伝説の……慰めた相手を惚れさせる、通称『ナグポ』じゃないか! まさか、明日菜が使い手だったとは、タマ驚きです!

と、考えている間に始まったオコジョの暴露。妹がどうのこうので下着が温い! ねぇ。何か嘘くせぇ話だな。つか、普通に暮らせよ普通にさ。で、立派な魔法使い候補のネギくんの使い魔になったらどうのこうの……こいつはアホかと。話が終わったと去ろうとする変態淫獣を……何故か引き止めるネギくん。真に受けたの? もしかしてさっきの胡散臭い話信じちゃったの? 何この三文芝居?

「話が一段落したところで……そこの変態淫獣」
「だ、誰だテメェは!?」

貴様に名乗る名は無い! ネギくんの使い魔になるのは百歩譲って許そう。だが、こういう馬鹿にはお仕置きが必要だよね!

「お前、一般人巻き込んでどう責任取るつもりだった訳? もしかして後から事情話せばいいや、とか考えてたの?」
「そ、それは……」

あ、やっぱりそうだったの? 仮にもオコジョ妖精なんだから、ある程度の知識はあるだろうと思ってたんだけどね、欲に目が眩んで、その辺の事をちゃんと考えて無かった訳だ、ふーん。

「この場合、成功していたのなら、主犯のお前が責任を取る立場になっていた訳なんだけど……オコジョのお前がどう責任取るつもりだったのか、kwsk聞かせて欲しいなぁ」

ま、俺もあんまり人の事は言えないけど、責任だけは取るからね、覚悟もある。

「あるぇー? もしかして本当に何も考えて無かったの? じゃあ、お仕置きが必要だよね」
「ひ、ひぃっ!?」

首根っこを噛み、真上に投げ飛ばし、魔法の射手を放つ。避ける事も出来ずに着弾、ボロボロになって落ちてくる変態淫獣。もちろん死なない様に手加減したぜ!

「か、カモくーん!?」
「これに懲りたら、不用意な行動は慎めよ、ただでさえ前科持ちなんだからな。一応、じいちゃん……学園長には話通しておいてやるから、ありがたいと思いなさい」
「…………」

返事が無い、ただの変態淫獣の様だ。さて、それじゃあ報告するかね。早めにネカネさんの耳に入れてあげたいし。

「あ、ネギくん、俺の事そこの変態淫獣に説明しておいて」
「わかりました。ご迷惑をお掛けして本当にすいません……」

何、ネギくんが謝る事はないさ。ちゃんと自分の意思でそれを止めたんだから。本当に、子供とは思えないよ。

「従者の件、いい人が見つかるといいな。それじゃこれにてサラダバー」

転移魔法でそそぉいと離脱。じいちゃんに報告後、このかの部屋に戻り、変態淫獣を監視しつつ就寝。下着ドロで捕まった阿呆だから、また同じ事を繰り返す可能性が大だからな。








朝。早めに部屋を出てお散歩。カモは大人しくしていた様だ。そのまま、エヴァ達と合流。登校途中のネギくん達と遭遇し一悶着。煽ってみたり、じいちゃんやタカミチに助けを求めない様釘を刺したりと、このエヴァ、ドS過ぎる。

「ぼーやの肩に乗っていたのが、件のオコジョか」
「そうなのでありますよ」

良い助言者付いた、と思ってたら変態淫獣だったというお話。どうしようかねぇネギくんの方にちょっと味方してみようかな……いや、カモいるから、色々被るしこのまま流に身を任せてみよう。

「今日の放課後は、茶道部の活動に出るんだろ? 茶々丸の着物姿を見れるとか俺幸せすぎる」
「その様な事を言われたら、気合を入れて着付けせざるを得ません」
「馬鹿猫は来なくてもいい……」

だが断る。あそこ美味い茶が飲める上に、美味い煎餅あるから好きなんだよ。茶々丸の着物姿も見れるし、一石二鳥とはこの事だな。








放課後、淹れてもらった茶を舐めつつまったり。ぬこだから舐めてる訳だけど、煎餅は小さく割ってもらってる。ここの部員は良い人ばっかりだわ。そして着物姿の茶々丸が綺麗過ぎる……正に楽園! だがルヴェルト、てめぇは駄目だ。

『おい、馬鹿猫。大丈夫だとは思うが、茶々丸の事を頼んだぞ』

え? それはつまり、茶々丸をお嫁さんにくれると言う事か?

『わかった、絶対に幸せにするわ!』
『タマちゃん……マスター、私達の事を認めて下さってありがとうございます』

グランドマスター公認の仲とか、頑張って養わないと。

『違うわ馬鹿者共! あのオコジョの事だ! アレでも一応オコジョ妖精だ、ぼーやに入れ知恵しないとも限らん。茶々丸はなるべく一人で行動……今のお前を倒せる奴が麻帆良にはそういないだろうが、警戒はしておけ』

いや、いくらカモが入れ知恵したからって、そんな簡単に騙される訳が……騙される訳が……ないとは言い切れないなぁ、ネギくん純粋だし。昨日は、自分の意思でカモの企みを阻止したけど、何だかんだで流される可能性がないとは言えないからな。醤油煎餅美味しいです!

『マスターが決着を付けるべき相手ですので、もし想定している様な事態になったとしても、私は適当にあしらうだけにしておきます』
『まあ、確かに、今のお前なら適当にあしらえるだろうなぁ……』

今のネギくんじゃあ、奇跡でも起こらない限り、茶々丸に勝てる訳がない。たとえ、従者が付いたとしてもそれは変わらない。従者が付いてたら、俺も適当に遊んでやろう。ふう……美味い茶をありがとう、と頭を下げて……茶々丸が着替えに行ったから、着替え終わるのを待つか。







『今日はどうすんの』
『猫達に餌を……』

つまり、いつも通りぬこ巡りという訳ですな。またぬっこぬこにされてしまう! 特に子ぬこが可愛いんだよ……何故か知らないけど、皆綺麗な身体なんだよな。誰かきれいきれいしてやってるのかね。

『……気付いてる?』
『はい、ネギ先生と……もう一人、それにオコジョ妖精ですね』

エヴァの予想通りになっただと? いやいやいや、偵察とかそんなのでしょう多分。まさか襲撃してくるとは思わない。……別に襲撃して来てもいいけど。

道中、フーセンが木に引っかかって取れなくなり、困っている女の子を助けたり、階段上るのが辛そうなお婆ちゃんを背負ってあげたり。

『ぬこの命が危ない!』

と、勢いよく飛び込み、川に流されている子ぬこを銜えて離脱。百年くらい生きたぬこの身体能力を持ってすれば、あの程度造作もないのであります。

「タマすげぇ!」

子供達からもマンセーされるぬこ。タマと茶々丸と言えば、麻帆良では有名なのですよ。さて、この子ぬこも、ぬこの群れに加えさせてやらんとな。ついでに餌を。

『いつ見ても和みますなぁ茶々丸さんや』
『そうですね……』

ぬこ達が一心不乱に餌を食べている。ぬこ可愛いよぬこ。……結局ここまで着いて来たんだなぁネギくん。さてさて、どうするのかな? 

「って、ありゃ? 何で明日菜も居るのさ?」
「えーと……勢いで、仮契約って奴を………」

勢いでしたら駄目さね。まあ、カモに煽られたんだろうけど。明日菜が従者、ねぇ。

「ネギくんはどうしてここに?」
「僕は……」
「んなもん、てめぇ等を叩きのめしに来たに決まってんだろう!」

ほほう? 後ろ盾があるからって随分と強気じゃないかカモ。つか、ネギくんから俺の事聞いたんじゃなかったの? まあ、いいか。

「で、改めて聞くけど、ネギくんはどうしてここに?」
「茶々丸さんに、聞きたい事があったので。茶々丸さんは……僕を狙うのをやめる事は出来ませんよね?」
「出来ますよ」
「ウソォッ!?」

いや、茶々丸がネギくんを狙ってる訳じゃないからねぇ。狙っているのはむしろ、エヴァだし。エヴァの従者だから、この諍いに参加してるだけで、本人の意思はまた別だから。エヴァがやれと言ったらやるかもしれないけど、今の所その類の事は言われてない筈だし。

「ですが、それではネギ先生は安心出来ないのでしょう? いつかマスターと戦う事になった時、従者である私が居たら不利ですし」
「だから、ここでてめぇ等をやっちまうんだよ!」

カモうぜぇ。

「決めるのはネギくんだよ。戦いに来たのなら、相応の覚悟を持って挑みなさい」

ネギくん達の考えもわかるからな。先に手を出したのはエヴァだから、報復だってきっとある。だけど、それをするかどうかを決めるのは、当事者であるネギくんだ。俺はこの戦いに手を出すつもりはないし、出す必要がない、茶々丸のスペック的に考えて。

「僕は……」
「兄貴は命を狙われたんっスよ! ここは心を鬼にしてガツーンとやっちまいましょうぜ!」

言っている事は間違って無いが、お前の態度が気に入らない。

「ごめんなさい、茶々丸さん」

ネギくん覚悟決めたの? なら、それでいいんじゃないか。ネギくんにはそうするだけの理由があるし。

「行きます……契約執行! 10秒間! ネギの従者“神楽坂明日菜”!」

むぅ、魔力供給の時間がえっらい少ないな。初めてだからか? と、意外といい速さじゃないか明日菜。だけど、相手が悪かったな。

「甘いです」
「―――えっ!?」

茶々丸の左腕を弾こうとした瞬間を狙って、明日菜の右腕を掴み上げ、

「きゃっ!」

そのまま地面に投げつける。一応、怪我しない様に配慮しているのが茶々丸らしい。今のでネギくんも多少動揺した様だが、詠唱を止めない。カモが何か言ったのかもわからんな。

『撃たせるの?』
『私の方も試してみたい事があるので』

ふーん、ま、今の茶々丸なら大抵の事には対処出来るだろ。

「―――“魔法の射手・連弾・光の11矢”!!」

放たれる魔法の射手。迎撃体勢に入る茶々丸、魔力強化を行い両手に集中させている。恐らくは叩き落とすつもりなのだろう。

「や、やっぱり駄目ー! も、戻れ!」

え? ちょ、ネギくん? 優し過ぎるってのも考え物だよ? それとも自分で喰らいたいっていう願望でも―――

「―――ふっ」

何っ!? 突然現れた人影。その人影が両手で構えた赤い刀を振るい、戻ろうとしていた魔法の射手を切り裂いていく。光が強くてよく見えない、誰だ? 協定知らない魔法使いでも居たの―――

「これは一体、どういうつもりだ? 3-A担任ネギ・スプリングフィールド!」

またお前か! 漆黒の堕天使!




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