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朝霧先生(ry  53話 後日談がgdgd。前編。

あんな事やこんな事があってから一夜明けて早朝。このか達を転移魔法で寮に送りつけ、エヴァ宅を強襲。

「結局呪いとかどうなった訳?」
「……中途半端に解けた、いや解けたと言うのは少し違うかもしれんな」

茶々丸に淹れてもらったお茶を啜りつつ、微妙な表情を浮かべている600歳。

「中途半端?」
「……ナギに掛けられた呪いが思っていた以上に厄介だったんだよ」

エヴァが言うには、圧倒的なカリスマ(笑)と力を見せつけネギくん達をテレッテーした後、途中で眼が覚めない様魔法で念入りに眠らせ戦闘で付いた傷を治癒し、思う存分血を吸いまくったらしいんだけど、ナギ・スプリングフィールドの掛けた呪いがデタラメ過ぎて中途半端にしか解呪出来なかったとか。

「その後、増血剤を無理矢理飲ませ別荘にぼーやを放り込んで茶々丸に処置させ、どの程度呪いが解けているか調べたんだが」
「だが?」

結果は、複雑だった登校地獄の術式が変化し通常の登校地獄に近い状態になっただけで、呪いそのものは残ったまま。通常の登校地獄なら、じいちゃんとかが力技で無理矢理呪いを解く事が出来そう……だが! ところがぎっちょん、そう上手くは行かないのがナギ・スプリングフィールド特製登校地獄だ。
テキトーな呪文と強大な馬鹿魔力の結果という名残が残った結果、やっぱり普通に解こうとしても解けない仕様。で、残った解呪方法は三つ、一つはナギ(ryの血族であるネギくんが頑張る事、二つ目は麻帆良を卒業する事、三つ目はナギ(ry本人が呪いを解く事。一つ目はネギくんの成長次第でありますな!

「良かったなー普通に進級出来る様になって」
「ここはエスカレーター式だから、卒業するまでまだ数年あるがな」

中等部に高等部に大学……先の見えない話じゃないからいいんじゃないか? それに、もしかしたらネギくんが急激に成長して呪いを解く事だってあるかもしれないし、それこそナギ(ryが呪いを解きに来てくれるかもしれない。……三つ目が一番確立低そうなのはなんでだろうなぁ。

「まあ、今は普通に学生生活を謳歌しておこうぜ!」
「ちっ……まあ仕方あるまい」
「それはさておき、力とかはどうなったの?」
「ああ、それは―――」

今まで学園結界が押さえ付けていたエヴァの魔力は、呪いの術式が変化した事により全盛期の3割程度戻り、真祖の吸血鬼としての能力も多少戻っているとか。

「……微妙だな」
「ああ、微妙だ。それでも完全に封印されていた時と比べればマシだがな」

確かに、ほぼ人間と変わらんスペックだった頃と比べれば雲泥の差だろうな。魔力が全盛期の3割とは言っても、600年生きた真祖の吸血鬼の3割だ。その辺の魔法使いなんて比較にならんべさ。ただ、“こおるせかい”((“おわるせかい”)等の超高等魔法は使えないらしいけど……とは言っても、使う様な状況になるのかどうかわからんがねぇ。
後は個人的に気になっているアレだな。

「修学旅行とか行けんの?」
「……わからん。調べてわかったのは先に言った事のみ……じじいならわかるかもしれんが」
「おっと意外や意外、ここでいつも歳下の癖に、とか言っていぢめてるじいちゃんが出てくるとは!」
「こういった事は、私よりもじじいの方が詳しいんだから仕方ないだろう。自分で自分の状態を確かめるのは難しいんだよ」

そうなのかー。まあ、確かにじいちゃんはそういうの得意そうだからなぁ、色んな意味で。俺にオコジョ化が効かないってのがわかったのも、じいちゃんが見たからだし。きっと、あの頭に秘密があるんだと思う。

「そういえばネギくん達は?」
「奴等ならそら、人の寝床を占領して呑気に寝くさってるだろう。まったく、どうして家主の私が……」

ブツブツ言いながらエヴァが首をクイっと動かし、釣られてそこを見てみると……ああ、なるほど。やけにもっこりしてると思ったら、三人一緒にエヴァのベッドで寝てたのか。

それにしてもエヴァはアレだ、ツンデレだな。多分、ネギくんを念入りに眠らせたのは、トラウマを植え付けない為だったんだろう。初戦で血を吸われた時点で結構ヤバめだったしなネギくん。今回の様に呪いが解けるまで吸う(結局はさっきの通り)となると、意識があったままじゃあ確実にトラウマだ。

「……血吸う時、明日菜とか暴走しなかったのか?」
「アレの性格ならある程度把握していたからな、ぼーやと同じ様念入りに眠らせておいた」
「長瀬は?」
「長瀬楓は敗者である事を正しく理解していたから、無粋な真似はしてこなかったさ」

あー、アイツっぽいな。つか、今の話だとエヴァと戦り合って最後まで意識を保ってたって事か? やるじゃないか長瀬。

「最近の若いもんは凄いねぇ」
「そうだな。長瀬楓は言わずもがな、ぼーやなんぞ雷の暴風まで使ってきたぞ?」
「あの歳でそんな上級魔法使えんのかい? パねぇなネギくん」
「……それよりもだ馬鹿霧。貴様、何故神楽坂明日菜に『呪いの魔斧』を与えたんだっ!? というか余計な入れ知恵なんぞしおって! ……そういえば戦闘中に余計な茶々を入れてくれたのも貴様だったなっ!」

おお、エヴァが切れちまったぜよ。前までの完全封印状態じゃない分、威圧感がやべぇ。俺を睨み付ける鋭い眼には、「返答によっては部分的に潰すぞ」なんてメッセージが込められているに違いない。

「明日菜についてはホラ、止めても聞かないからさ、丸腰で行かせるのはちょっと不安だったし」
「それならば別に『呪いの魔斧』ではなくてもよかっただろうが! 人外キラーなんぞ持たせるなどアホ!」
「そいえばそんな効果あったなアレ、すっかり忘れてたわサーセン」

これで明日菜が戦闘の熟練者だったら、もしかしたらってのもあったかもしれないな。咸卦法と魔斧の相乗効果で身体能力もアホみたいに強化されてた筈だし。結局はほれ、エヴァが勝ったんだから大目に見てくんろ。

戦闘中の茶々については……アレは俺も想定外だったし、このお婆ちゃん思いっきりやり返して来たじゃないか。もう少し爆破するタイミングが遅かったら、この世から消えてなくなってたぞ、こんちくしょう。

「ほい」
「……何だこれは?」
「昨日わかった衝撃の新事実(笑)とか適当にまとめてみた」

寝る前に報告書まとめるついでにそそぉいとね。それ見ればどうしてニートボールがエヴァに飛んで行ったのかわかるだろうし、別の視点からの意見とかも聞いて見たかったんで。
資料に目を通していく内に、眉間に皺が寄って青筋が浮かんでる様に見えるのはきっと幻覚だろう。

「……何とも傍迷惑な攻撃法だな。改善は出来るのか?」
「出来るんじゃない? 多分、記憶消される前の俺は出来てたんだろうし」

と言うか出来る様にならないと実戦じゃ使えないからな。要は俺の修練次第だな。

「胡散臭い情報だな……特に魔王の心臓の辺りが」
「別にいいんじゃね? どうせムドーとかその辺のポジションだと思うし」

二戦目のムドーじゃなくて一戦目のムドーな。
ツンデレでヤンデレでショタコンでドMのツインドリル(♀)な新米魔王さん……もしかしたら俺が変態という名の紳士なのも、それの影響があったりするのか? いやいやいや、俺は常にデレデレだし病んでもいないしショタコンでもないし、ドM……これは少し怪しいけど多分違うだろ、うん。将来的に影響が出ない事を祈ろう。

「マスター、朝霧先生? 朝食の用意が終わりましたので下に」
「おっと、さすが茶々丸仕事が早い。それ、一応じいちゃんにも見てもらうつもりだから、考察とかはその時にしようぜ!」
「ふむ、呪いの状態も見てもらわねばならんからな、そうするか」

腹が減ってはなんとやらって事で、朝食を貪る為に下へ。ネギくん達はまだ起きそうにないし、通学まではまだまだ時間があるから寝かせておいてあげよう。

「って、茶々丸、何してるの?」
「空鍋です」

茶々丸のかき回している鍋をよく見てみると……うむ、見事に中身がねぇ。

「……茶々丸、それは前にやったネタだろう」
「いいえマスター。アレは不完全なネタだったのです。空鍋の真価は対象がいる事で発揮されるので」
「前にもやったの!?」

た、確かに茶々丸の言う通り、空鍋の真価は対象がいてこそだろう。空の鍋をかき回しながら、光のない瞳で見つめられたら正直言って心臓に悪い。
さらに対象の近くに別の女性が居る事で「死んじゃえバインダー」に繋ぐ事も出来るという……恐ろしい、恐ろしいな空鍋。やってるのが茶々丸だから可愛いが。

空鍋かき回しに飽きたのか、それとも満足したのか。手を止めやや俯きつつ何かを呟きながらこちらに歩みよってくる茶々丸。

「あの88が……88がっ! それに朝霧先生もっ! いくら昔の御主人様が相手だからって、容易くニコポされパクポされ……私、朝霧先生にとって、なんなのですかっ!! ねえ? 朝霧先生にとって、私はなんなの……単なる、従者なのですか? ねぇ、教えてください!! 朝霧先生にとって、私はなんなのですか!? 朝霧先生、朝霧先生の方から、私にキスしてくれた事ないじゃないですかっ!! 朝霧先生の方から、私を抱き締めてくれた事……はありましたね、ですがっ!!」

ちょ、予想外のコンボ。この台詞は伝説のヤンデラーみなも!? まさか“空鍋”から“問い詰め”に繋ぐとはっ!?
両肩をガッチリと掴まれ身動き出来にぃ。そんな状態の俺を見つめながら、茶々丸は胸に秘めた想いを吐き出す。そりゃーもう凄い勢いで吐き出す。

「私、朝霧先生にいっぱい、アプローチしたのに……それでも朝霧先生は気付いて、いましたけど。あの別荘での事(仮契約)は、私の精一杯の勇気だったんですよ…… なのに、朝霧先生は他の女性に目移りして……私、怖くなりました。もしかして、朝霧先生は、私の胸の事なんて、どうでもいいと思ってるんじゃないのですかって。私は、だから怖くなりました、『シンメトリカルドッキングしましょう』という一言を、朝霧先生に言い損ねました。だって、マスターの邪魔が入るのは確定的に明らかですからっ!!」

茶々丸とシンメトリカルドッキングだと? 

「おい、何故そこで私が出てくる?」
「私の気持ちは、あの時から変わっていません。それに、朝霧先生の気持ちは、私にはバレバレでした」
「無視かっ!?」

何と気持ちの良いスルーだろうか。今のスルーで問い詰めの最中は、いかなる存在も邪魔が出来ないという噂の信憑性が、ますます高くなってしまった。

「私は、朝霧先生との昔の思い出はあまり持っていません。だから、朝霧先生との新しいプレイを作ろうって、私、必死でした。私もただの従者ではなくて、二人のマスターの中で揺れ動くいけないガイノイドに変わろうって必死……あまり必死ではなかったかもしれませんが。それでも朝霧先生の紳士っぷりに付いていける従者になりたいと思いました。 ですが昨夜、そんな私の頑張りを無に還すが如く、朝霧先生は彼女にニコポされパクポされ、私はどうやって奇襲を仕掛ければいいのかわかりませんでした。あの時、奇襲を仕掛けていれば間違いなくKYでしたので」

そうだったのか、茶々丸はいけないガイノイドに……もう十分いけないガイノイドだよ、とは言えないのであります。それに俺が変態と言う名の紳士なら、茶々丸もとっくに変態と言う名の淑女だよ! そこがいいんだよ!

「もしかしたら、私のこの想いは、朝霧先生にとって迷惑なものなのかもしれません。そんな風に、私は考える様になってきました。 もしかしたら、朝霧先生はもうあの88の虜になっているのかもしれません。あの時私はずっと見ていたかった。朝霧先生がスーツをボロボロにしてところどころポロリしている姿を……っ。ですが、お義父様と約束をしたのですよ? 「確実に保存しておいて下さい、映す角度や距離にも完璧を求め、決して妥協しないで下さい」って。本当なら直に見たかった、ですがマスターの呼び出しでその夢も儚く散って……マスターには空気を読んで欲しかった。残念で無念で心が……飛び出しそうでした。 そして、これが最後のチャンスなのでしょうと思いました。デンデ様がくれた、最後のチャンスなんだって。朝霧先生が見た目陵辱しつくされた感のある姿を見る、ガンキャノン様からの最後の大事な大事なアタックチャンスなんだって……っ 。だって、私には子供の時の朝霧先生の思い出はありませんからっ。刹那さんとこのかさんの様に、子供の時に一緒にお風呂に入ったわけじゃなかったんですっ!! ―――それでは朝食を頂きましょうか」
「いただきまーす」
「いや、おい」

茶々丸の両手の力が緩み俺の肩から離れたので、椅子に座ってスタンバイ。エヴァが何かツッコミたそうにしているのを無視して、目の前の獲物に喰らい付く! 
本当は最初から最後まで、略す事なく言いたかったんだろうなぁ茶々丸。でも、あの台詞長過ぎるから、絶対にエヴァから「うるさい黙れ」が入る。勿論、茶々丸はスルーするだろうけど。

「……茶々丸。結局、お前は何が言いたかったのだ?」
「何をと問われればナニを、と。ただ、朝霧先生があまりにも簡単に篭絡されてしまったのを見て、プログラムが暴走してしまい、本音がポロリしてしまいました」
「つまり、茶々丸はエヴァ空気嫁って言いたかったんだな?」
「それと朝霧先生のあられもない姿が見たい、と」

なるほど、そんな事を言われてしまったのならこの朝霧裕香、ヌードの一つや二つ簡単に披露しちゃうんだぜ! 茶々丸が望むんなら、あんなポーズやこんなポーズまで! ……そんな自分の姿を想像してちょっと吐きそうになった。飯時に想像するもんじゃねぇな。おお、きもいきもい。

「まあ、言われてみるとアレだ。茶々丸と一緒にお風呂とか入った事が無い件」
「阿呆、貴様は教師だろうが。それが普通なんだよ馬鹿たれ」
「ああっ! 朝霧先生のツルツルボディ(パイパン的な意味で)を思う存分洗って差し上げたい!」
「全身の間接はずして洗濯機にでも放りこんでおけ、この色ボケが」

グロッ! それも飯時に言う事じゃねぇ。い、いくら俺の身長が、ひ、低めだからってそんな事……出来るな。あーあ、身長伸びないかなー 5cmくらい。ブーツで誤魔化したら負けかなって思ってる。それはそれとして。

「アジョットの開きうめぇー!」
「あじょっと? これは鯵ではないのか?」
「いいえ、アジョットです」

うんむ、アジョットであります。誰が何と言おうとアジョットであります。和食はいいな! エヴァが容姿に似合わず和食好きってのもあって、ここでゴチになる朝食は大体和食。夕食は和洋中ローテ、茶々丸にはホントお世話になりっぱなしでありますな。

ぐだぐだと、あーでもないこーでもない、茶々丸は今日から俺専属、いや貴様なんぞに渡さん。とか、そんな感じで朝食を終え、食器洗いを手伝おうとしたら二人に全力で止められるアワレなニート。
んで、エヴァと学園に行く準備をした訳なんだけど。

「何で幻術使ってんのさ?」
「ふっ、前から魔力が戻ったらやろうと思っていてな。どいつもこいつも容姿で人を判断して、扱いがアレだったから、ここらで巻き返しをだな」

エヴァ(大人ver)が幻術で増し増しにした胸を張りながら、おかしな事を言う。10歳の姿がデフォで認知されてるのに、そんな姿で外歩いても「誰それ?」「外人?」「歌?」こんなもんだから。
ふむ、エヴァが使う幻術はチートだからなぁ、幻術というよりは変化とかだと思う。茶々丸だってほら。

「……どちら様でしょうか? 今日はお客様がいらっしゃるとは聞いていませんが」
「肉体が歳を取らないのが悔しかったっ! 私はこの幻術で自分に対する印象を全て覆す! てな感じで背伸びしたエヴァ」
「はあ、そうですか……今日は平日なので病院は開いてますね。予約取ってきます」
「ちょ、ちょっと待て茶々丸! 私は至って正常だ! お前だって自分の主が見た目少女よりも、威厳とカリスマを兼ね備えたこの姿の方が誇れるだろうっ!?」
「どの様な姿をしていようとも、私にとってマスターはマスターですので、あまり気にしてはいませんが?」

ぐっ、と言葉に詰まって若干涙目になるエヴァ(大人ver)。威厳とカリスマはともかく、確かにこの姿は……言いたくないけど美人だしおっぱい大きいしスタイル抜群だけど、真の姿を知っている奴からしたら、ねぇ? つか、茶々丸さりげに良い事言ったな。

「ちっ、この姿を保つのは授業が始まる前までだっ! さすがにクラスの連中の前で晒す訳には行かんからな。私と認識出来るかどうかなどこの際どうでもいい、この姿で私を舐めていた連中に今一度悪の魔法使いという物を―――」
「はいはい、わかりましたよ。あ、茶々丸、俺等が言った後ネギくん達の事よろしくお願いするのであります」
「はい、お任せ下さい朝霧先生」

茶々丸一人だけに押し付ける形になるのはしのびねぇけど、適任者が居ないからな、スマン茶々丸。

「それじゃあ、行って来る……あ、茶々丸、愛してる」
「私もです朝霧先生」
「あ、おい、馬鹿霧、何をする気―――」

―――俺、この報告が終わったらまったりするんだ―――
そんな決意を胸に、隣で何か言ってるエヴァをスルーして転移魔法を発動。目指すは学園長室。それではそぉい!






学園長室の天井から―――

「にゅーっとおはようございました」
「ぐぅ……この姿で歩いて行くつもりだったのに、これだからやる気の無いニートは。前から言っているが少しは自分の足で歩くと言う事をだな」

はいはい、お婆ちゃんのお話は後で茶と菓子を食べながらゆっくり聞くから。
つか、ほら。多分だけどじいちゃんもタカミチも、今のエヴァが誰だかわからなくて困惑してるじゃないか。

「お、おはよう裕香。ところでそこの女性は誰かのう? ……ま、まさかこのかという者がありながら、他の女性と懇ろになったのか!? おじいちゃんは許さんぞ!」
「違う違う、天地がひっくり返ってもそれはありえないってばさ。だってこの金髪さんエヴァだもん」
「ああー、言われて見るとそうだね。たまーに別荘で幻術とか使ってその姿になっていたのを忘れてたよ」
「き、貴様等なぁ……そ、そんなにこの世から消え去りたいのか?」

三人で一斉に首を横に振る。まだまだ人生長いんだからこんな所で消されてたまるか! なのであります。じいちゃん? ……じいちゃんはまだまだ後100年くらい生きそうな雰囲気だけどね。
爆発しそうなエヴァを宥めつつ、じいちゃんに報告書を提出。すると何故か、じいちゃんとタカミチが微妙な表情に。

「俺だって報告書くらい、ちゃんと提出するよ!」
「いや、君、面倒だからって提出期限ギリギリに転移魔法使って送りつけてくる事あるよね?」
「うむ、裕香はその時の気分や状況で、仕事の速さが違うからのぉ……」

ぬこ混じりだから気まぐれなんですよっと。働きたくないけど、働かないと給料貰えない。スネを齧らせてくれる人はいるけどあんまり迷惑かけたくない、そんな感じ。働いてるからニートじゃねぇって言われそうだけど、心は立派なニートなんです! 常に働きたくない想いが胸一杯に詰まってるんです! 働かなければ生き残れない!

「ふむ、この件は九条のじじいから連絡が来ておるからええじゃろう」
「九条のじじいって……知り合いなの?」
「腐れ縁っちゅう奴じゃのう。そういえば昔、引き取って養子にした子がおったとか言っておったのう」

それが雪さんって訳か。聞けば、結構な昔から続いてる名家だとか。だから轟さんに『お嬢』なんて呼ばれてたんだな。後日来る、とは言ってたけど今日は何やら忙しいらしく、来るのは明日以降になるそうであります。

「んで、もう一つの方はエヴァにも渡してあるんだけど、じいちゃんとタカミチも目通しといてくんろ」

雪さんとの再開で得た俺の情報。ここの長たるじいちゃんと、実質No2のタカミチには知っておいてもらって損はない、つか隠す程の事でもないし。
ある程度目を通した後はお決まりのカコポタイム!

「ゆ、裕香にこれ程の過去があったとは……ポッ。よし、こうなればこのかと結婚してもらって、わしの孫にするしかない。曾孫よろしく!」
「やたー」
「……馬鹿者共が。というかじじいは頬を染めるな気持ち悪い」

じいちゃんはノリがいいのに、エヴァって奴ぁッ! もっと熱くなれよ! どうしてそこで冷めるんだそこでぇ! 出来る出来るヤれる気持ちの問題だ! エヴァ(大人ver)はさぁ! おっぱい大きいんだよ! 夢とか詰まってんだよ(幻術だけど)! もっと、もっとだ! もっと乳揺らせよエヴァ!

「何を考えてるのか知らんがセクハラはやめろ、顔に出てるぞ」
「おっと、紳士にあるまじき行為。以後気を付けねば。偽乳のエヴァには夢詰まってないもんな」
「偽乳言うな。それはそれとして、馬鹿霧貴様、魔法の才能があった様だな、勿体無い。究極の生命体がどうのこうの言うのなら、吸血鬼……私の様な真祖にでもしておけば不老不死の身体が手に入り、魔法の才も生かす事が出来ただろうに。馬鹿なのかこの研究者達は?」
「その発想がなかったとか、真祖を生み出す技法を知らなかったとか……その辺じゃね?」

過去の事だしどうでもいいけどねぇ。魔法の才は確かに惜しいけど……惜しいけどな! それに真祖でも弱点とか克服するのには時間かかるだろうし、その辺の都合も含まれてるんじゃないかと。俺としてはエヴァと被るかし、ぬこ科変化シリーズで落ち着いちゃってるし、今更だし。

報告やら考察やらは適当に。時間が余ってるので、昨日の戦闘を見てみる事にしてみますた。『タマタマタマちゃん』は昨日の内にアル(ryが、じいちゃんに渡していたらしいのでー早速かんしょう! ……しようとしたら、良いタイミングで刀子さん登場。今日はしずな先生の日じゃなくて、刀子さんの日だったらしい。

「うぃーっす、今日もメガネがぷりてーですね!」
「ナウイ、ナウイぞい!」
「やだ、朝から何このテンション……」

ちょっと引かれてしまった、別にいいけどさ。
それじゃ、『タマタマタマちゃん』をセットしてポチっとな。刀子さんも交えてかんしょう!
轟さんとの戦闘……ボッコボコにされてますな俺。

「これはひどいのう」
「ああ、これはひどい。何の為に私に合気柔術を習ったのかわからんくらいひどい」

ボロクソに言われてしまった。気を取り直して……うん、フルボッコ。最後ら辺の轟さんの大技。

「どうみても釣りなのに、それに釣られるなんて……朝霧先生、やる気あるんですか?」
「あるよ! めっちゃあるよ!」
「中距離、または遠距離の攻撃法があるんですから好機でしょう。あの技に掻き消されたとしても、手札を切らせる可能性があるんですから、もう少し慎重に事をですね」

や、朝から説教は勘弁して下さい刀子さん。ネチネチクドクドな刀子さんと比べ、タカミチは空気読んで何も言わない。まあ、タカミチなら轟さんが溜め始めた直後に豪殺居合い拳を叩き込んでただろうな。いや、それ以前にここまで戦闘が長引かん、速攻で終わらせてる筈だ、タカミチの実力なら。

「……トンファーキックはないですね。朝霧先生には少々仕事とは何たるかを叩き込んであげなければならない様です」
「裏技を使わなければ殺されていたな、この未熟者めが」

あんたらそんなに俺をいじめて楽しいのか? エヴァは多分意趣返しのつもりなんだろうけど、刀子さんと組んでいじめるとか、いつの間に仲良くなったんだ……って、もしかして刀子さん。

「この金髪さんが誰か気付いてんの?」
「エヴァンジェリンでしょう? 確かに容姿は違いますが、よく見れば面影がありますし。それに学園長室に来る様な生徒はあまりいませんから」
「どうだ、わかる奴にはわかるんだよ。うむ、葛葉刀子と言えば、頭の堅いイメージがあったが中々どうして、よく見ているじゃないか」

恐縮です、なんて微笑む刀子さん。へぇ、この二人ってあんまり顔合わせる機会がなかったから、ちょっと意外。女性ってわかんないね!

轟さんとの戦闘(笑)が終わり、続いて雪さん登場。都合により所々音声をカット(アル(ryが数分でやってくれました)。弁当食べてるのを刀子さんに突っ込まれ、また始まったお説教を右から左へ。過去話の所はカットし、ニートボール誕生の瞬間へ!

「むぅ……88cmが裕香の背中に、うらやましいのう、うらやましいのう」
「すごく……やわらかかったです……」
「エロ馬鹿共が。どいつもこいつも胸胸胸と、貴様等の頭の中にはそれしかないのか?」
「違うよ! 別におっぱいだけが好きって訳じゃないよ! 大きさとかも些細な問題さ! 最近はちょっとおっぱいおっぱい言ってたけど、俺はうなじとか鎖骨とかおへそとか腰とかお尻とか太股とかも大好物だよ! おっぱい狂いだと思われるのは心外だよ! 仕方ないからこれからしばらくはお尻に走るよ!」
「一々宣言しなくてもよろしい。何をこんな朝っぱらからアホな事を吠えてるんですか」

ロマンなんだよ! 女体は男のロマンなんだよ! 神秘なんだよ! タカミチだって何も言わないけど、心の底では俺と同じ事思ってるさ! 多分。今日もどうせやる事ないだろうし、タマで刀子さんの後をくっついて歩きながら、桃鑑賞してやるぅ。

続いて雪さんとの『ゲーム』。こうして見てみると、俺の頬が見事に真っ赤。マジでポッされながら戦ってたんだな俺。視線も雪さん……のおっぱいの揺れを見逃さないように必死。どう見ても変態と言う名の紳士だな!

「この妙な移動術ってなんなんだろうねぇ」
「恐らくは、感知できない程の微弱な魔力を足の裏に集中させているんだろう。重力と風辺りを複合させて宙を翔けていると言ったところか、器用だな」

うへぇ、そんな面倒な事してたのか雪さん。エヴァの言う通り器用過ぎる。剣に浮かぶ術式も発動する属性によって違う、これが成功体の力って感じでありますな。本気出したらどんなんなるか興味が出てくる。
で、終わる頃にはズタズタにされた黒髪のニートがいたって感じで、鑑賞は終わり。

「で、次は私だな。じじい、登校地獄がどうなっているのかわかるか?」
「ふーむ……」

言われて視姦し始めるじいちゃん。穴が開くんじゃないかってくらいジロジロ。傍から見てると犯罪臭い。

「呪いの術式が変化したのはわかるんじゃが……実際に何が変わったかまでは、呪いの精霊にでも聞かんとわからんのう」

精霊に? 一瞬、とうとうじいちゃんが呆けた! とか思って携帯に手が伸びそうになったけど、じいちゃんなら出来てもおかしくないなと何故か納得。すげぇなじいちゃん。

「ちょっとばかし時間が掛かりそうじゃわい。放課後までにはなんとかするから待っておれ」
「焦らしプレイですね、わかります」
「焦らされる方は堪ったものではないがな、仕方あるまい」

果たしてエヴァは、修学旅行に行ける様になっているのか!? 放課後に続く! ってところだな。
じいちゃん一人でわからなかったら、アル(ryにでも手を借りるのかもしれない。あのニート神は無駄に多芸だから、ホイホイ解決してしまいそうだ。

「呪いの方はそれでいいとして。私と馬鹿霧の処遇はどうするんだ?」
「おお! そういえばそうだな。俺なんかネギくん煽ったり、助けられる時に助けなかったりよ、余計な事しまくりだったし」

やりたい放題やりまくったんだから、処罰の一つや二つあってもおかしくはない。というか、そうしないと周りがうるさそうである。「将来有望な魔法使いであるネギ(ry」とかそんな感じで。
俺みたいに『死ななきゃ安い』みたいな考えの魔法使いなんて少ないだろうし、エヴァの方もファンクラブ以外は、悪の魔法使い『闇の福音』としてエヴァを見てる奴も居るだろうからね。皆が皆同じ考えじゃあないんだから、それを不快に思う魔法使いもいるだろう。というか、事情を知らない人から見ればそれが普通だと思うし。

それにもし、お主人ちゃんがネギくんと同じ様な目にあったとしたら、死ななきゃ安いとか言えないと思う。我ながら自分勝手ではあるけど。まあ、そんな訳で処罰があるのなら、甘んじて受ける覚悟でありまする。

「昨夜の決闘は双方合意の上じゃから特に処罰などはない。仮に処罰するとなるとその前の一戦かのう?」

その件はネギくんをエヴァん所に行く様、煽ったのは俺だし、エヴァも手を出したからな。処罰されても文句は言えない。茶々丸襲撃の件は……堕天使くんの介入でうやむやになったからいいだろう。

「で、処罰の内容は?」
「朝霧先生は……そうですね。刹那から聞いた『もふもふ禁止』なんてどうでしょうか?」
「何でそれ!?」
「何でも何も貴方の場合、給料を下げても何とも思わないでしょうし、自宅謹慎は喜ぶだけでしょう? 教員免許を剥奪してここをクビにしたところで、お嬢様の護衛の任がありますから結局は麻帆良に留まる事になるので、意味はないでしょう」
「うむ、その通りじゃ」

反論出来ないのが悔しい。でも、だからってもふ禁はどうなんだろうね! それで周りが納得するのかな、かな!? もっとこう別のがあるんじゃないのかい?

「……そうだ。それなら裕香くんは『しばらくの間自炊』というのはどうかな? 周りの人に食べさせてもらうのを禁止したら、結構堪えると僕は思うんだけど」
「ちょ、それだけはやめて! 自炊とか家事全滅の俺を殺す気ッ!?」
「いやぁ、やっぱり処罰っていうくらいだからねぇ?」

ねぇ? じゃねぇよ。

「まあまあ、落ち着きなさい。二人の処罰はもう決めてある」
「そ、それならそうと言ってくれよじいちゃん!」
「すまんすまん。して、二人の処罰じゃが……ネギくんに決めてもらおうと思っておる。被害を受けた本人が決めた事ならば、他の者も文句は言えんじゃろうし」

……それでいいのかねぇ。ネギくん優しいから、そんなに厳しい処罰とかは与えられないと思うんだけど。
まあ、トップがそう言うのなら、従うのが下っ端の役目でありますから、別にいいんだけど。

「私と馬鹿霧はそれでいいとして、じじい。貴様はいいのか? どうせ見ていたんだろう?」
「ふむ、確かに見て見ぬ振りをしたというのは事実じゃからのう、と言いたい所じゃが、よく考えて見ればわかると思うんじゃが、ネギくんはここに修行の名目で来ておる。ここで教師をすると言うのも修行の一つじゃが、それが全てではない、魔法使いの修行じゃからのう。ネギくんとてそれは承知の上じゃろう。ならば修行先で何かしらのトラブルに遭遇してもおかしくはない」

確かにそうでありますな。これは『修行』、魔法使いの修行に危険が無い訳がないんだから。出された課題や修行先によっては違いも出るだろうが、『無い』と考えるよりも『ある』と考え備えるのが普通なんだ。そうでなけりゃ攻撃用の魔法の射手なんて覚えさせる意味が無い。
たとえその危険がチンピラ同士の喧嘩程度だろうが、死に掛ける程の問題だろうが、修行先で起こったのならそれは十分修行の範囲内。結果がどうであれな。

「まあ、まだ10歳であるネギくんにそれを悟れと言うのは酷じゃろうが、ヒントはあった筈じゃ」
「……メルキデセクの書の件?」
「その通り。あの件はわしも少々やり過ぎな感があったが、これからもそういった事があるかもしれないという、警告にはなった筈じゃ」
「あのお気楽極楽クラスの担任になって、それを警告と思えと言われても難しいと思うが?」

エヴァの言う通り。むしろあの件で、麻帆良ではこんなの日常茶飯事だぜ! みたいに変な常識が身に付いたんじゃないか。せったんや長瀬や古がその場にいたんだからむしろ、「魔法使いって何だろ……」とかそんな感じで。

「もちろんそれだけではないぞう? 麻帆良にタカミチという魔法使いの知り合いがおるというのも、ヒントの一つじゃ」
「……タカミチが、魔法使いの知り合い……戦闘の出来る魔法使いの知り合いって事?」
「多少ネギくんに手解きした事もあるし、目の前でちょっと派手なのを見せた事もあったからね」

前にそんな事も言ってたな。にゃるほど、まあネギくんだってタカミチがどの程度の実力を持っているか、正確に把握している訳じゃないんだろうけど、「このレベルの術者がいると言う事は、ある程度そういう問題が起き易い』って感じで、一つの判断材料にはなるか。それだけじゃなく、他にも関係者がいるかも、とかね。

「それに今回の一連の事件については、何かあるのなら本国に報告してもかまわんと、先に言っておいたからのう。ああ、万が一の場合は協定を無視して介入しても良い、とも伝えてあった」
「……俺、そんなの聞いてないんだけど?」
「裕香は裕香で、自由気ままにやっておったんじゃから言う必要はないじゃろう。漆黒の堕天使の場合は、万が一という条件には当てはまらんから、気にせんでも良い」

他にもエヴァがネギくんの命を奪う様な事はしないって、伝えてあったらしい。ま、確かにじいちゃんの言う通り俺に言う必要の無い事ばっかりだわな。

ん? つー事は、今回の件皆知ってたって事か? 前の時も昨日の決闘の時も、それらしい動きをする魔法使いなんて居なかったって言うし、結局は皆見て見ぬ振りをしてたって事だから、誰も文句は言えない?
それに、全てが修行の範囲内って事で片付けられるんなら。

「何で俺とエヴァが処罰を受ける訳?」
「それはエヴァが自分達の処遇はどうするのか? 何て聞いて来たからに決まっとるじゃろう? それと、表立って文句は言えんとしても、納得しとらん者もおるからのう、簡単なケジメみたいなもんじゃよ」
「エヴァの所為で余計な罰を受けるハメになった件」
「し、仕方ないだろう、私だって今知ったんだからな! それにあれだけ派手にやったんだ、上としては何らかの処罰下すのは当たり前だろう。いいじゃないか処罰! はーっはっはっはっは、ぼーやがどんな無理難題を言い出すか楽しみだなー馬鹿霧!」

こ、この吸血鬼は……俺を巻き添えにしてさぞ嬉しいんだろうな! つか、ネギくんが厳しい罰を与えないってわかってて言ってやがるだろ。汚いなさすが吸血鬼きたない。

「さて、そろそろいい時間じゃろう。エヴァはクラスに行きなさい。刀子さんと裕香はわしと一緒に書類の整理を、タカミチは出張から戻ったばかりじゃし、今日は休んでもいいぞい?」
「いいなぁタカミチ……仕方ない、書類整理しながら、じいちゃんと一緒に刀子さんのプリプリなお尻を眺める事にするかぁ……ああ、働きたくない」
「美人とする仕事は楽しいからのう!」
「……急に仕事を休みたくなってきました」

そんな事言わずに一緒に仕事しようぜ!




53話後編へ





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